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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 3●

2382/3:2010/06/23(水) 22:35:40 ID:???
「私はあなたとお付き合いする気はありません」
ときっぱりと言ってきた。
「・・・・・・」
俺が無言で返すとさらにたたみかけて話し始める
「・・・あなたも知っているかもしれませんが・・・うちははっきりいって・・・没落貴族と言って
過言無い・・・状態なんです。対してあなたのところは・・・言い方は悪くなりますが成り金
貴族の箔がほしいんでしょう。・・・だからこの席を設けられた」
でも、とちなみは続けて言う
「・・・あんな家さっさと潰れてしまえばいい・・・はっきりいって、いつまで貴族の権威にすがって
・・・醜いだけ」
最後のほうの言葉は俺に向けて、というより自分に向けて言った言葉に聞こえた
「・・・でも私が言うよりも貴方が言ったほうが・・・手っ取り早いので、貴方がこのお見合いは・・・
なかったことにと・・・」
「そうか」
「・・・わかっていただけて!」
机のほうに少し身を乗り出し、期待した声で問いかけるちなみ
「悪いけど、それ無理だわ」
ちなみの顔が歓喜→驚愕→憤怒の色へと変わる
「・・・そうですか、結局貴族の箔がほしいんですね・・・少しは話が通じると思ったら・・・
貴方には失望しました・・・っ!こちらからなかったことにしますっ!」
ドンっと机を手でたたいてちなみは立ち上がった。
そしてそのまま出て行こうとするちなみの着物の帯をひっつかむ。」
「・・・まだなにか」
「いや、まだ俺の話してないし」
ちなみはいかにも不機嫌です、と言わんばかりの顔でこっちを見つめてきた。
さっさと話をしろよ、ということらしい
「いや、その、さ、好きになっちゃたんだよね」
ちなみはキョトンとした顔で
「誰を?」
「椎水を」
「誰が?」
「俺が」
俺の言葉を聞いた瞬間ちなみの顔が一瞬で朱に染まった。
「な、ななななにをいってるんですか!」
「噛んでる噛んでる」
「うるさいです!・・・わかりました、そう言って私をだまそうとしてるんですね?
・・・そうはいきません」
あんな取り乱してたのにもう冷静になってるし、とにかくここはちゃんと説明しなくては
「ちゃうちゃう、ほんとうだよ、雰囲気というか、自分の考えをはっきりと言えるとことか・・・
それに可愛いし」
ちなみはまた少し赤くなった。
「・・・そう、ですか・・・とりあえず、手、放してくれませんか・・・?」
「おお悪い悪い」
そういやずっと掴みっ放しだった。どんだけ必死なんだよ、俺
そのまま立ちつくし、ちなみは口を開く。




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