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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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「あのー、唯さん」
「なんだ?」
「穴掘って二人で寝るわけ?」
「私一人だけに決まっているだろ!」
その後、怒り心頭、耳まで真っ赤にして八九式自動小銃(モデルガン)を乱射する唯をなんとか説得してグリーンベレーの真似事キャンプは回避できた。説得、とは言っても迷彩柄の帽子と自衛隊関係の本を一緒に買いに行くという金と労力と休みを無駄に消費することで丸く収まった。
それで丸く収まったはずだった。
「何してんの?」
「見ればわかるだろ。ギリースーツ造りだ」
楽しそうに草を服にベタベタと貼り付け、どこかのマクミラン&プライスのような格好の唯。
「何したいの?狙撃?」
「意外と暖かいぞ。タカシも着るか?」
「着ないけど、顔を黒く塗る必要はないだろ」
「肌色は目立つ」
「専門的なことはわからないけど、化粧落としてまですることか?もったいない」
不満そうな表情でこっちを睨む唯。
凄く恐いです。今にも撃たれそうで恐い。何、怒られること言った?
「……虫が来そうだから着替えてくる」
そう言って着替えてきても結局は上下迷彩服。
すっぴんの唯が一番唯らしい。褒めたつもりだったのに何故か持久走を強要されてしまった。
二泊三日のキャンプ一日目にミリタリー一色のキャンプになることを疲れた体で迷彩柄のテントを張りながら覚悟した。
今回のオチ
グリーンベレーの真似事サバイバルキャンプから解放された三日後、唯と約束してしまった買い物のために駅で待ち合わせをしていた。
待ち合わせ場所に現れた唯は上下迷彩服。年相応のファッションとは言えない格好だった。
唯が言うには
「勝負服だ」
それは戦闘服です。
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