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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●

81310/10:2010/03/20(土) 19:12:24 ID:Wnj/a9Zw
『だから、その……チョコの事!! 余ったなんて言ったけど……ホントは……タカシの
為に買った物だったのっ!!』
 ギュッと体を縮み込ませ、緊張してタカシの言葉を待つが、無言だったので私はそのま
ま言い訳モードに突入した。
『だ、だってその……アンタ、チョコ貰い過ぎなんだもん!! 友子とか部活の子達とか
……だからその……渡すタイミングも無かったし、それに……あたしからのなんて、いら
ないんじゃないかって……だから……なのに、あたしからのチョコ貰えなくて残念だった
なんて……そんな事、思っても無かったから……』
 その瞬間、頭に軽く重みが掛かった。そして、優しく撫でてくれる。私はビックリして
顔を上げた。
『タカシ……』
「謝る事なんてねーよ。むしろ……言ってくれてありがとな。チョコ貰えただけでも十分
だったけど……更にご褒美貰えた感じだわ」
 私は耐え切れず、タカシの体にギュッと強くしがみ付いた。
『ゴメンなさい。タカシ……ゴメン…… 来年はちゃんとバレンタインにチョコ渡すから……』
「楽しみにしてるよ。まあ、来年は……そうだな。貰うのは、かなみからだけにしとくか。うん」
 その言葉に、胸が物凄くキュンと絞られるような感覚に襲われる。
『ホントに? 嘘じゃないの? 約束出来る?』
 顔をあげて、まるでおねだりするように私は聞いた。タカシは真面目な顔で頷く。
「ああ。約束するよ」
『じゃあ、約束の証』
 私はそう言って目を閉じた。唇をキュッと結ぶ。爆発しそうな心臓の鼓動に耐えて待っ
ていると、やがて唇に何か柔らかいものが触れた。一度、二度、軽く触れてから、強く押
し付けられたタカシの唇を、私も夢中になって求めたのだった。


終わり
まとめてみたら10レスとか、思った以上に長かったぜ。
それにしても一週間とか遅筆にも程があるだろjk




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