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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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(自炊)バレンタインデーにチョコを渡せなかったのにホワイトデーに男からプレゼントを貰ったツンデレ
今日はホワイトデー。一ヶ月前に男の人にチョコを渡した娘だけが浮足立つ権利を持つ
日。そして私にはその権利はなかった。
「はい、友ちゃんこれ」
『わ、ありがとう別府君。ちゃんとお返しくれるなんて思わなかった』
「何言ってんだよ。こう見えても俺は義理堅いんだぜ」
『いやー。あんな義理丸出しのチョコにねぇ。中身何?』
「クッキーだよ。つっても、詰め合わせで買った奴を人数分に包み直しただけだけどな。
部活の女子にも返さなくちゃいけないから」
『何気に人気者じゃのう。お主は。え?』
「だーっ!! つっつくんじゃねえよ。欝陶しいな」
そんなやり取りをこっそりとチラチラ眺めつつ、私は小さくため息をついた。
――あたしもチョコ……あげてたらなあ……
実は私だって、タカシ宛にチョコを用意してはいたのだ。それも義理なんかじゃない。
ちゃんとしたのを。
――友ちゃんとか他の娘がタカシにあげてるのを見て、タイミングを逃してるうちに、渡
しそびれちゃったのよね……
今更ながらに、あの日の苦い思い出が蘇る。今もあのチョコは、私の引き出しの奥にし
まい込まれたままだ。
――自業自得っちゃ、そうだけどさ……
重い気分でいるところを、火に油を注ぐ奴がやって来た。
『見て見てかなみっ!! 別府君からお返し貰っちゃった』
『あっそ。良かったわね』 つまらなさそうに私は答えた。こういう事を一々報告しに来
るのが、実にわざとらしくて、気に入らない。
『羨ましい? 何だったらおすそ分けしてあげよっか?』
『いらない。別に羨ましくもないっつーか、別にあんな奴から貰いたくもないし』
『まったまた。無理しちゃって。勇気出してあげれば良かったーって、今になって悔やん
でんじゃないの?』
『そんな事無いってば。変な妄想しないでよね』
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