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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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私は極度の恥かしがり屋だ。しかも、恥かしくなると決まって周囲の物に当たってしまう。
そんな私の破壊衝動を受け止めてくれるのが、幼馴染であり、現在は夫となったタカシ。
受け止めてくれたと言えば聞こえは良いが、私に恥かしさを与えているのが他ならぬタカシ
であるのだから、その報いを受けるのは当然だ。
幼稚園の頃、公園で初めて出会った時に口一番飛び出した「可愛い」の言葉に反応して頬っぺたを
思いっきりひっぱたいたのが二人の始まり。
翌日、何事もなかったかのように話しかけてくるタカシに不思議な感情が芽生えた。逆に殴られたって
口汚く罵られたっておかしくない。タカシの姿に覚悟を決めた私に、「こんにちは」ってニッコリ微笑
んだ。変な奴だと思うどこかで、私を受け入れてくれた事に嬉しいと思った。
それ以降、大抵タカシは私の側にいた。私は表面上煙たい振りをしながら、嬉しくて仕方なかった。
この頃から幼稚園に行く楽しみはタカシに会えること。いや、幼稚園から小学校、中学校、果ては高校、
大学とずっとそうだった。
もちろん、二人一緒に居る姿を冷やかされ、その度に私はタカシを殴った。そして、今度こそ嫌われた
のだと落ち込みもしたが、タカシは一向にそんな素振りを見せる事なく相変らずの笑顔。
これで惚れるなというのは無理な話。小学校に入学する頃には、ハッキリと恋愛感情を意識していた。
しかし、これが私をさらなる恥かしがり屋にし、暴力行為はエスカレートしたもの。小学校で3回、中学
校で1回、教師から両親と共にお叱りを受けた。
高校のときは、付き合っていたので「行きすぎた愛情表現」として、黙認されていた・・・らしい。
ちなみに、付き合いにいったのは友人達の策略によってだ。「行き過ぎた愛情表現」を繰り返しつつも
一向に付き合う素振りを見せない私達(というか、だいたい私のせい)に、あれやこれやの策を張り巡らせ
告白せざるを得ない状況に追い込んだ。肝心のタカシはというと、「一目ぼれだ。出あった時から好きだった」
との事で、実は相思相愛だったのだ。もちろん、このセリフを言った直後に私は暴走したの言うまでもない。
付き合っからも相変らずの私達。友人曰く「普通のカップルより10倍は進展が遅い」との事で、手を繋ぐ
まで3ヶ月、初キスまで1年必要だった。この初キスはいわゆる「事故ちゅー」であり、これもまた友人達
の策略によるもの。ただ、最初の1歩が踏み出せれば、2回目以降は、「周囲に誰も居ない事」という条件は
あるものの、割と頻繁にしてた気がする。
タカシがねだってくるのを「あまりうるさく言うから仕方なく」とか「付き合ってるのだからしょうがない」
という体でさせてあげていた。キスの後の暴走は、余韻に浸っているせいか力が入ってないらしく「可愛い
暴走」なんて言われ、暴れる私をタカシが抱きしめ、暴走が納まるまでずっと頭を撫でてくれていた。
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