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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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午後を少し回った辺り、俺はすることもなく近くのゲーセンをブラブラしていた。
時は2月14日。年に一度のバレンタインデー。
コンビニのポップもデパートの案内板も、カラオケも百貨店もケーキ屋も学校も、すべからくどこか浮かれた雰囲気を放っている。
だけど俺には彼女がいない。
母親はこの日にさして感心を抱いていなく、俺は今この時までチョコレートのチョの字も感じずに過ごした。
侘しいといえば侘しいのだけれど、だからといってチョコレートをもらえる奴等を妬むほどの覇気も無い。
チョコを貰わず、かといって僻まず、ただひたすらに第三者。
バレンタインデーを本当に楽しめないのは、実は俺のような人間ではないだろうか。
そんなふうに不幸を気取っていると、不意に片方のポケットが震えた。
中から携帯を探り出し、受話器ボタンを押す。相手は幼馴染のかなみだった。
今から公園まで来い────。
相変わらず強引な奴だなと呆れつつも、足を家の近くの児童公園に向かわせる。
俺もよく従ってるもんだよなあとよく分からない溜め息をついた。
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