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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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『女の子扱いしてるって言うんでしょ? だったら、その……アンタは男として、どん
なアドバイスをくれるつもりなのかって聞いてんのよっ!!』
ありゃ、話を逸らされたな、と僕はちょっと残念な気持ちになった。先輩が一言、足
りないって、そう言ってくれれば、いっぱい可愛がるチャンスだったのに。でもまあ、
今はそれを望んでいないと言うのなら仕方が無い、と僕は気持ちを切り替える。
「そうですね。先輩はオシャレが苦手だから、可愛らしい服を選んであげたりお化粧の
仕方をアドバイスしたりとか、お菓子作りを伝授してあげたり、僕がやれる事はいっぱ
いあります」
そう言うと、先輩はちょっと呆れたように返す。
『あんたってば、男のクセに何で女の子以上に女らしい事に詳しいかなー』
「別に女の子になりたいとか思ってる訳じゃありません。ただ、雑学は分け隔てなく覚
えるのが好きなだけです」
こればっかりは僕の自慢出来るところなので自信を持って言うと、先輩はやれやれと
いった調子で肩をすくめた。
『ま、アンタにお願いなんてしたくないけどね。どうせほっといたって口を出してくる
んでしょうから、勝手にしなさいよね』
つまりそれは、宜しくお願いします、という事だと僕は解釈した。なんせ、先輩が素
直に協力を求めてくるなんて有り得ないんだから、勝手にすればいいという事は、勝手
にして欲しいと言う。そこまで深読みしないとこの人とは付き合えない。
「了解です。それじゃあ、さっそくまずは週末デートしますか」
『は……?』
急な僕の提案に、先輩は咄嗟の反応が出来ず、ポカンとした顔になる。それから少し
経って、ようやく事態が飲み込めたのか、一気に顔が真っ赤になった。
『ちょっ……ちょちょちょ、待ちなさいよっ!! ななな、何であたっ……あたしが、
アンタなんかとデートしなきゃなんないのよっ!!』
興奮気味にまくし立てる先輩を、まあまあと手で押し止める。
「落ち着いてください。先輩はあくまで、擬似デートと捉えてくださって結構ですから」
『擬似デートって言ったってデートでしょっ!! 何考えてんのよアンタはっ!!』
「もちろん、先輩がどうやったら女として磨かれるかって事ですが」
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