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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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『ちょ、ちょっと待ちなさいよ!! まだ言わないとは言ってないでしょ?』
僕は、笑顔で頷く。
「そうですね。まあ、言う言わないは先輩の自由ですし。まさか無理矢理聞き出す訳に
は行きませんものね」
『あんったの場合、無理矢理聞き出そうとしてんのと一緒でしょうがっ!!』
噛み付く先輩の言葉を、僕は冷静に否定する。
「いえいえ。そんな事はありませんよ。脅してるつもりだって毛頭ありませんし。ただ、
もしかしたら、他の人とそういう話題になった時に、うっかり僕の推測を言ってしまう
かもなってだけで」
『うっかりじゃなくて確信犯で言うつもりでしょっ!! 絶対そうよ。この悪魔!!』
それは実に正しい推測だなと、心の中で思いつつも、僕はやんわりと否定する。
「確信犯だなんて、僕はそこまで酷い人間じゃありませんよ」
『十分に酷いわよっ!!』
苦悩する先輩を見ていると、何だかもうそれだけで楽しくなってくる。恐らくもう、
ほとんど落とされているんだろうけど、あともう一歩、踏み込めない事があるのかもし
れない。そのほんの一押しをしてあげる事にした。
「もし、キチンと教えてくれるなら、それは絶対秘密にします。誰にも言ったりはしませんよ」
笑顔を消し、真面目な顔で言うと、先輩がすぐに食いついてきた。
『ホントに? 絶対に誰にも言わない?』
しかし、ハッと気付いたような顔になると、先輩は小さく首を振り、小声で呟く。
『ううん。ダメダメダメ。危うく乗せられるところだったわ。つか、別府君に聞かれる
のが一番イヤなのに……』
「何で僕に聞かれるのがそんなにイヤなんですか?」
先輩の言葉を捉えて聞くと、先輩は顔を上げて僕を見つめ、それからちょっと恥ずか
しそうに顔を逸らして呟いた。
『だ、だって……その…… アンタの事だもん。絶対に笑い者にするし……』
「そんな事ありませんよ。僕はいつだって先輩の事を笑ったりなんてしてませんから」
『ウソ。調子のいい事ばかり言ってさ。絶対笑うって』
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