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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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口と態度が真逆な先輩を見て、思わず顔がニヤついてしまう。しかし、それを必死で
我慢して、僕は努めて冷静に言った。
「それでしたら、何もカッコを外す必要はないですよね。先輩は僕に優しくして貰わな
くていいんですから」
『それはダメ!!』
即座に先輩に否定された。そこでムキになっちゃう所が先輩の可愛い所なんだよなと
思って見ていると、先輩はもう一度、僕の顔から視線を外し、横向きに俯いて呟く。
『べ、別に優しくされたい訳じゃないわよ。けど、その……そうやってあたしだけ除外
されると、何だかバカにされてるって言うか、女の子として認められていないみたいじゃ
ない。それが嫌なだけよ』
「大丈夫ですよ。先輩だって、十分に可愛らしい女の子ですから。いえ。むしろ先輩ほ
ど可愛らしい子はなかなかいませんって」
だからこそ、言葉弄りをしたくなる訳で、と内心僕は思う。先輩は、口では素直じゃ
ないけど、すぐに顔や態度に出てくるので、そこが可愛くって仕方が無いのだ。今も、
僕の言葉に、凄く顔を真っ赤にしているし。
『てっ……適当なお世辞言ってご機嫌取ろうとするんじゃないわよ。アンタの言う事な
んて、その……ぜんっぜん信用出来ないんだから……』
「先輩が信じてくれなくても構いませんよ。僕は自分の思ったことを素直に言ってるだ
けですから」
何か言い返そうとして、先輩の口がパクパクと動くが、言葉にならず俯く。そのまま、
ギュッと抱き締めたくなるほどの可愛さだが、今は外だし、グッと我慢する。と、先輩
が真っ赤な顔に強気な目線で僕を見上げた。
『かっ……勝手に言ってなさいよ!! このバカッ!!』
このセリフが出るという事は、もはや言い返せなくなったという事だ。完全勝利に満
足しつつ、僕はいよいよ本題に掛かる。
「さて、僕の抱負は言ったので、今度は先輩のを聞かせてください。約束の通りに」
すると先輩は、しかめっ面のままで口を尖らせた。
『ちょっと待ちなさいよ。まだ、言うとは言ってないでしょ? 勝手に約束にすんなっつーの』
「いえ。そういう事なら別にいいんですが…… まあ、先輩が言いたくないと言うのでしたら」
ワザとらしく思わせぶりな口調を使うと、先輩は慌てたように口を開く。
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