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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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「ま、いいでしょう。僕の今年の抱負は、もうちょっと人に優しく接する(先輩除く)
ように努力する事ですね。とりわけ、女の子からは、冷たいとかはっきり言い過ぎると
か言われますので。今年は後輩も入る訳ですし、もう少し思いやりを持とうかと」
『ちょっと待ちなさいよ。アンタが冷血漢だってのはその通りだけど、そのかっこ先輩
除くってのは何なのよ!!』
すかさず先輩がツッコミを入れてきたが、僕は真正面から受けて立った。
「だって、先輩には優し過ぎる程に優しくしてるじゃないですか。むしろ、もうちょっ
と手厳しくしてもいいくらいですよ」
『どこが優しいのよ。後輩のクセに生意気だし、アンタの歯に衣着せない言葉で、どん
だけあたしのガラスのハートが傷ついたと思ってんのよ』
「先輩の心はガラス製でも、防弾ガラス並の強度がありますから、心配要りませんよ」
『そういうのが冷血だって言うのよ!! アンタ、女の子の繊細な心を一体何だと思っ
てんのよ』
だって、本当の事だし、と心の中で付け加える。そもそも先輩だって、僕をあごでこ
き使って、しかも役立たずとか散々罵るんだから、おあいこだろうと。
「ですから、女性(先輩除く)に対して、もう少し気配りを持って話そうかなって。もっ
とも、意識して酷い事を言ってるつもりはないんで、どこまで達成出来るかは分から
ないんですけど」
『だから、その、かっこを外せっての!! 何であたしだけいちいち除外するのよ!!』
ムキになって先輩が文句を言うので、僕は先輩をジッと見返して言った。
「もしかして先輩。僕に優しくされたいんですか?」
『へっ……?』
先輩の怒り顔が、急に呆然とした顔にとって変わる。それから、パアッと花を散らし
たように、その頬が赤く染まった。
「先輩が、僕に優しくして欲しいって言うんでしたら、思う存分優しくしてあげますよ。
何でしたら、今からでも」
しばらく、先輩はほけーっとした顔で僕を見つめていたが、それからピクッと体を震
わせた。そして、慌てて視線を逸らすと、わざと吐き捨てるように言う。
『バッ……バカ言わないでよ。べ、別にその……アンタなんかに優しくされたいとか、
おっ……思ってないんだから……』
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