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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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『やまだ…。』
友子は上着をぎゅっと抱きしめる。顔を近づけると、山田の匂いがするような気がした。
それと同時に浮かぶのは、彼の優しい笑顔。
友子が山田を好きになるきっかけを作ったその笑顔。
『ん…ふぁ…やまだぁ…』
友子は自分の気持ちを山田に打ち明けていなかった。
山田が自分みたいなガサツで盗撮が趣味の根暗な女なんて好きになるはずが無いと思っていたから。
彼はそんな私でも分け隔てなく接してくれた。だけど彼の優しさは皆に対して平等で、自分に対してだけのものではないのだ。
それに、その彼の優しさを自分は踏みにじるかのように彼に冷たく接してきた。
だから、ただこの叶わぬ想いを自分で慰めるしかないと思っていた。
『すきぃ…すきだよぉ…やまだぁ…』
友子は知らず知らずのうちにその手をスカートの下へと伸ばそうとしていた。
その時だった。
「はー、終わった終わった。」
『うはぁ!?や、山田!?』
山田が突然部室へ入ってきた。友子はとっさに手に掴んでいた上着を目の前の机に放り投げる。
「あ、友ちゃん、起きた?もう今日の仕事はやっといたから、帰ろっか?」
『あ…ごめん…。』
「良いの良いの。友ちゃんはいっつも頑張りすぎだよ。少しはボクを当てにしてくれても良いんだよ?」
『ふん…アンタなんて頼りなくて仕事なんて任せられないもん…。』
「酷いなぁ…これでも頑張ってるつもりなんだけどね。ま、帰ろ?」
そう言って山田は友子に微笑みかける。
『ぁ…ぅ…。』
友子の気持ちは抑えられないものとなっていた。
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