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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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「ぶふっ! ……ち、父、あまりに不器用なウインクだな」
「父はウインクをし慣れるほど女性に慣れていないんだ」
「ああ、そのような感じはとてもする」
「超ショック」
明るくなった雰囲気の中、やっと掃除が終わった。ぐいーと背中を伸ばしていると、娘がくいくい父である俺の服の裾を引っ張った。
「どうした、娘よ?」
「……つ、次は失敗しない。見ていろ、父」
決意を見せ付けるように、娘は両手に握りこぶしを作り、胸の前でぐっと握った。
「頼もしい限りだ」
ぽふりと娘の頭に手を乗せ、優しくなでる。
「……また子供扱いする。父は私を子供扱いしすぎるきらいがあるな」
満更でもなさそうな顔で娘が口をとがらせる。
「小学生は子供に充分値すると思うがな。そして、なでられるのが好きなのもまた子供である証とも思うがな」
「それは父がなでるから……なっ、なんでもない、なんでも! 忘れろ!」
思わず口をついてしまったのか、娘は顔を真っ赤にして父のお腹をぎゅーっと押した。
「『お父さん大好き♪』って言いながら父にキスしてくれたら忘れる」
「断固断るッ!」
「馬鹿な、ここは『し、仕方のない父だな……ちゅ♪』となる場面ではないのか! 選択肢誤ったか!? ロードロード!」
「はぁ……全く、困った父だ」
娘は俺の服を引っ張り、しゃがませた。そして、頬に触れる柔らかな感覚。
「……と、特別だぞ、父。忘れさせるためにしたのだからな」
娘の恥ずかしそうな表情に、父ドキドキ。……ドキドキ?
「まだ忘れない。もっと」
「なっ、ま、まだ!? ……む、むう。あと一回だけだぞ?」
再びしゃがまされ、頬にちゅ。
「まだ。も一回」
「まだだと!? いったい何度すれば満足すると言うのだ!」
「満足などするはずがない。大好きな娘になら、何度だってキスしてほしいものだ」
「〜〜〜〜〜っ!!! はっ、恥ずかしい台詞を真顔で言うな、馬鹿父っ!」
真っ赤な顔で父の尻を蹴る娘だった。
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