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初めて投下したSSを晒そうぜwwww

59名無しさん:2005/08/30(火) 22:40:30 ID:REgyrHvE
晒してみる。たしか、これがはじめて書いたのだったと思う。はじめてで中篇だっておればかだ
メモ帳のSSを手当たり次第に推敲した記憶があるから、原文とは殆ど違うかもしれない。
そこらへんについては、許してほしい。

__1/3__

「よう、遊びに来た。折角だからコレやる。
  バニラ味、好きだったろ?溶けないうちに食えよ」
 どこにでもあるようなソフトクリーム。
 私の手にぶっきらぼうに差し出した。

 ところで。
 …幼馴染とは言え、何故私が好きな味を知っているのだろう。

 ――――――私に対し、なんの関心もない筈なのに。

「…もしかして…、コレ、見舞いの品?
  キミ…相当貧乏性なんだね…」
「酷いな、お前。
  貧乏性は無いだろうに…」
 これでも、普段の皮肉に比べればジャブ程度だ。
 とは言え、結構なダメージがあったのかもしれない。

 ――――――外出が出来なくなった私には、彼が恨めしい。
 最後に外に出たのが、二年前なのだから。

「…本当に貧乏性。
  着てる服とか、古着ばっか」
 …だから、この程度の皮肉なら、吐いてもいい、と思いたい。

「……こんな風に、心から話せるのは、キミぐらいしかいないんだ」
 知らずと、そんな言葉が口から出た。
 …一生の、不覚。もう、隙なんて見せない。

「…ん?すまん。なんか言ったか?」


 ―――――――――こんな日常が、いつまでも続いてくれればよかったのに。
 
 それから数日。
 私の容態は、日に日に悪化していっていた。

 …気を抜くと意識を失ってしまいそうになる。

 全く、彼が来てるというのに。
 こんな無様な姿を晒すはめになるとは…

「おいおい…大丈夫か?」
 ドアが開く。
 先生が入ってきた。

 そういえば、先生との付き合いも、かれこれ10年になる。
 いつも、お世話になっていた。


「孝志君。少し時間を取れるかい?
  …すまないが、彼にひとつ話したい事がある」
 そういって、先生は彼を連れ出した。

 それで、気付いた。
 ―――――わたしに、みらいが、ないことを。


 ひとりは、かなしいよ。
 ひとりは、くるしいよ。
 ひとりは、さびしいよ。

 だから、そばに、いて…!


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