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ツンデレじゃない長編投下・評価スレ

36保守代わり長編23〜end (18/30):2005/08/27(土) 17:19:31 ID:8dR622LE
 アスタがリオンを殺し、森を走っていると。
 目指しているのは突然現れた邪のオーラ。それは間違いなく魔王の降臨。
 正直言って、自分が行ったところで魔王に敵うはずがない。けれど、行かなければなら
ない。
 走る、走る。そして、それは見えた。
 地面に倒れるミント。その横に立つ二人の女性。一人はニーナだ。もう一人・・・
ア「?!」
 もう一人もミントだ。ミントが二人? 意味が分からない。何があった?
 分からないが、ニーナの体から発せられる邪のオーラが、魔王のそれであることに違い
はない。早く倒さなければ、世界が滅びる。
 走ろうとした時、異変は起きた。魔王の気配が動いた。
 ニーナから、足を掴まれている『ミント』に。
ア「!?」
 その途端、『ミント』が大気中から一気にエネルギーの吸収を始めた。
 訳が分からない。
 一体何が起こってるんだ?
 考えが追いつかない。そして、それは唐突に襲ってきた。
 何かが空を走り、そして爆発。
ア「断っ!」
 脳が反射的に活動し、瞬時に障壁を張る。アスタの周りの空間が外界と断絶される。
 障壁の外で繰り広げられる破壊。全てのものが吹き飛び、消し飛んでいく。
 爆発が終わったあとも、もうもうと立ち昇る煙で全く何も見えない。
 およそ数十分。ようやく煙は消えた。
 それまで森のあったそこは、完全に焦土と化していた。そして、そこに立つ『ミント』。
 『ミント』の周りにはミントとニーナも倒れている。
 考えろ! 考えろ! 何が起こっているのか!?
 常識を捨てろ! ありのままを受け入れろ!
 想定、推理、考察、そして理解。
 アスタの中で決断は下された。原因は分からない。だが、ニーナに降臨したはずの魔王
が、今『ミント』に乗り移った。


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