したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ツンデレじゃない長編投下・評価スレ

35保守代わり長編23〜end (17/30):2005/08/27(土) 17:19:11 ID:8dR622LE
 興味を持たされて、結局失望させられる。これはドランドが最も嫌う展開。
ド「私を失望させた罪は重いよ」
 ドランドが弓矢を持つように構えた。もちろん弓矢は持っていない。
ド「それは光」
 つぶやきと共に、光り輝く弓矢が出現した。
ド「それは音よりも速く、光よりも速く。放たれたそれは空を切り裂き、大地を震わす。
それは唯一つ、目標にだけ突き進む。それが大地に突き刺されば、それは終焉の合図。全
ては塵と化し、決して存在を残さない」
 言葉を紡ぎ出せば、その分だけ光の輝きは増してゆく。呪文。自己の想像力を高めるも
っとも単純で効果的で、非効率な手法。戦闘中に長ったらしい呪文の詠唱などできない。
 しかし、実際にすれば想像力は高められ、放たれる魔術の威力は格段に上昇する。
 今の魔王は正直って弱い。まだ、完全には回復しておらず、大気中からところかまわず
エネルギーを吸収している。
 だが、弱いといっても普通のエルフでは束になっても敵わない。こんなことを思えるの
は、彼ドランドがそれくらいに強いからだ。
ド「消えうせろ」
 光の矢を放つ。
 超高速で眼下の魔王目掛けて突き進む光の矢。
 一瞬。
 桁外れの爆発が森を包み込んだ。光のドームが生まれる。木々も大地も一瞬にして蒸発。
圧倒的な破壊力。キノコ雲が空高くまで立ち昇りその威力の凄まじさを見せ付ける。
 数十分が経ち、煙が消えた。そこに、それは立っていた。
ド「!?」
 右手を掲げたまま立つラスティン。いや、魔王。
 本能的に危険を察知して防御したのか?
 ・・・・・・
 しばらく思案する。そして大体の見当をつけた。
ド「何だこれは・・・・・ただのグッドエンドじゃないか・・・・つまらん・・・・」
 心底つまらなそうに、ドランドはその場をあとにした。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板