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ツンデレじゃない長編投下・評価スレ

27保守代わり長編23〜end (9/30):2005/08/27(土) 17:15:30 ID:8dR622LE
 もはや、彼には何を言っても通じない。決してその決意を曲げることはない。
 そう悟った。
 そして、思い出した。
 前長老の言葉。
 アスタが『絶対的な正義』を口にすると、前の長老は必ずこう言った。
『絶対的な正義など存在せんよ。正義は国によって、種族によって、個人によって変わる。
だから・・・・必ずいつか、全く相容れない正義を持つ者と戦うことがあるじゃろう。そ
の時は全力で戦うんじゃ。相手もそのつもりで戦ってくるはず。よいな? お前もその時
は全力を出せ。でなければ、己の正義を守れんぞ』
 己の正義を守る・・・・・・
 そうか・・・・これは、これは己の正義を守る戦い。自分の信じた道を、守る戦い。
 故に全力を出さなければならない。自分の選んだ道を守り通すために。
全力を出さなければ、それは自分の正義を裏切ったことになる。それは出来ない。自分
の信じた正義を、裏切るわけにはいかない。
 目の前の男もきっとそうだ。自分の正義を信じ、それを守る。道を歩み続けるために、
 全力を出して戦っている。
 なら、自分も全力を出さなければならない。

 アスタの気配が変わる。
 それをリオンも察知した。
 さっきも言ったが、エルフと人間の力量は天と地ほどの差だ。
 勝てるはずがないのだ。
 アスタが動いた。
 否。それは動いたというには余りにも速すぎた。
 人間の目がそれを捉えられるはずがない。
 気付いた時には勝敗はついていた。
 リオンの腹に突き刺さったアスタの剣。
 倒れて数秒後、リオンは自分の身に何が起こったのかをやっと理解して、死んだ。
 その直後、森全体を強力な邪のオーラが包んだ。
ア「なっ!!? まさかっ!!?!」


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