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ツンデレじゃない長編投下・評価スレ
23
:
保守代わり長編23〜end (5/30)
:2005/08/27(土) 17:13:25 ID:8dR622LE
目の前のエルフが何を言っているのか。わかってるんだけど、理解できない。
混乱していると、ドランドはコピーに命令を下した。
ド「このハーフエルフを殺せ」
ミントを指差して言う。
その言葉で、コピーは動いた――いや、跳んだ。瞬時にミントの目の前に跳び込む。ミ
ントは突然のことで動けない。
コピー――ラスティンはミントの襟首を掴むと、そのまま思い切り壁目掛けてぶん投げ
る。
壁が砕ける。ミントの体が小屋の外に飛ばされた。小屋の壁に開けられた大きな穴。
その縁にラスティンが立ち、地面に倒れるミントを見た。無表情のまま跳び、大地に着
地する。
ミントは地面にうずくまりながら勝手に肺からこぼれ出る息を、何とか押しとどめよう
としていた。目を開き、こちらに向かってくる自分を見る。奇妙な光景だ。自分に殺され
る。馬鹿らしい。そんなこと、させてたまるか。
ミントが、ゆっくりと力を込めて立ち上がった。ふらふらとする体を、何とか支えなが
ら、目前の自分を見る。それは無表情。何の感情も読み取れない。まるで人形だ。
それが再び跳んだ。さっきと同じように懐に跳び込んで来る。しかし、今度は反応でき
た。全く同じでは、ミントでも分かる。地面を蹴り、体を後ろに飛ばす。
ラスティンの手は空を切った。だが、すぐにもう一歩跳び、逃げたミントに詰め寄る。
今度はミントの反撃。一瞬で魔術の構造を創りだす。描き出したのは炎。紅蓮の炎。
躊躇わず言葉を発する。
ミ「燃えろっ!」
詰め寄ろうとするラスティンとミントとの間の空間に炎の球が現れ、ラスティンを襲う。
ラスティンは体を右に飛ばした。大地を転げ周り、衣服についた火を消す。
そしてすぐに立ち上がる。両手足の布はほぼ完全に焼け落ちている。そこから見える皮
膚もひどい火傷を負っている。しかし、ラスティンは全く痛がるそぶりを見せない。
今度はラスティンが魔術の構造を編み出した。
世界の『法則』が覆され、ラスティンの想像した「法則」が具現化する。
魔術対魔術。
二人のミントの戦いが始まった。
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