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ツンデレじゃない長編投下・評価スレ

1213/4:2005/11/23(水) 21:07:37 ID:MkjhFWiU
小学校に上がれば、学年は一つ違うので疎遠になった。
中学の時、部活が同じになって、でも昔のように呼ぶのは気まずくて、「先輩」と呼ぶようになった。
そして、同じ高校に入って、また部活が同じになって。勉強も、時々教えてもらってた。だから―――
「それは違う」

俺は……ずっと言いたかった。
まだ幼稚園児の時に覚えた、何ともいえない心の充実感を。
小学生の時、何度もひとつ上の学年の階に行こうとして、諦めた事を。
中学生の時、部活帰りに同じ帰り道を歩きながら言おうとした言葉を。

「ずっと……ずっと前から好きだった。だから、尊せ…………みことは、つまらない人間じゃない」
『だったらどうして、今の今まで先輩と呼び続けた!? 私は……私はっ…………!
 貴様よりも、もっと前から――――』

そこで止まった。文化祭で盛り上がっている学校から、この空間だけが切り離されたような錯覚を覚える。
前から……もっと前から……一体、何?

『自分が、惨めじゃないか………一人で勝手に諦めて、嫌いになろうとして、出来なくて…………。
 考えない事にして、それでもお前は近くに居て………』

……ここまで言われても、あの言葉が聞けないとまだ不安……なのは、俺が保守的な人間だからだろうか。
『今、凄く嬉しくて…………もう一度、聞きたい』
「何を?」
『好きだ、と……(////』
「んっと……ずっと前から、これからも、好きだから……」
『ありがとう……私も…………いや、私は大好きだ……(/////』

二人で抱きしめあった。その時間は、永遠に近く―――――


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