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ツンデレじゃない長編投下・評価スレ
108
:
誓い
:2005/09/06(火) 01:03:36 ID:oCc9cRRc
緋香はただ独り路地裏を駆け抜けていく
(慶明・・・慶明・・・・・・!)
どこへ行く当ても無く走り続ける、住宅地を抜け市場を抜けその先まで
(アンタにとってアタシはそんな存在だったアルか?)
涙が零れ落ちる、目をこすって涙を振り払うとそこには黒衣の集団が周りを囲んでいた
「何アル!さっさとそこをどくヨロシ!」
「すぐに退きます、その前に一つ、慶明様は何処に?」
リーダー格らしい長髪の男性が言うと、ようやく緋香は気付く
「まさかアンタ、瀏の・・・・・・」
そこまで言った時、獣の咆哮の様な銃声が連続して響く
牙は地面ごと黒衣の集団を噛み砕き、赤茶けた土煙が舞う
気が付けば、立っているのは長髪の男と緋香そして二挺拳銃を構えたもう一人
「慶明!」
「慶明様!」
(お前は・・・・・・)
(言っただろう、お前の味方だ、用があればいつでも呼べ)
慶明の中にはもう既にもう一つの意識は消滅していた
「取り敢えず、介抱してもらった恩もあるので貴女の味方をした」
緋香は慶明に駆け寄る、慶明は長髪の男へ視線を移す
「慶明様、いかがされました?」
「・・・・・・どうやら、俺の名前は慶明のようだな」
そう慶明が言うと、長髪の男は暫くして納得したように
「成る程、では、自己紹介をば、範斬(ハンザン)と申します、では」
長髪の男は死体の処理を任せてどこかへ去っていった
「慶明・・・・・・良かったアル」
慶明が目覚めた部屋に戻った緋香は慶明に話しかける
「ところで・・・・・・貴女の名前はなんなのだ?」
緋香は慶明の鳩尾に貫手を食らわせる
「未だ思い出せないアルか!いい加減思い出すアル!アンタの恋人、贖緋香アル!」
「恋・・・・・・人?」
ベッドに突っ伏しつつ慶明は聞き返す
「あっ、ち、違うアル!そこはただの言葉のあやアル!」
「あやもなにも無いような気が・・・・・・」
「だ、黙るヨロシ!」
頭に衝撃を受け、慶明の意識は遠のいていった
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