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アンタ達、いつまでも愚痴ばっか言ってるんじゃないわよ!

242名無しさん:2005/08/30(火) 15:44:58 ID:lo33z49.
上体をウェービングさせることで、大振りの左フックを難なくかわす。
空を切った拳につられる様に、そのまま廻る身体。それを見て、気が付く!
(違うな……これは左と見せかけての、右肘!)
戻した上体の反動を利用し、迫る右肘を左で受け、そのまま腕を止める!
「嘘ッ?!読まれて…」
がら空きになったあいつの右わき腹に、俺の渾身の一撃を叩き込む。
「ぐッ……!」
崩れ落ちそうになるあいつの身体を、抱き寄せるように支える。
「ったく、相変わらず単純だなお前。ま、そこがいいんだけどよ」
苦しそうにあえぎながら、憎憎しげに俺を見つめ、ゆっくりと口を開くあいつ。
「……っはッ!………あ、あんたも相変わらず手加減なしね…」
「当たり前だろ。それがお前への礼儀だからな。
 素直じゃないお前との、唯一のまともなコミュニケーション方法でもあるからな」
「…だ、誰が素直じゃないのよ……さっさと身体を離しなさいっ」
「それが素直じゃねえッつってんだよ。まだ痛むだろ?じっとしてろ」
さっき俺が叩き込んだわき腹を、できるだけ労わる様に撫でてやる。
「あんたがやったんでしょ……ちょ、触んないでよ!」
「おいおい、手加減してねえからな。ヤバいことになってねえか調べるだけだろ」
「ヤバくなるくらいなら、手加減しなさいよ…」
「それは出来ねえな。さっきも言ったが、俺の本気はお前への礼儀だ。
 女だからとか、幼馴染だとかで、手を抜いてお前とやりあいたくないんだよ。
 だって好きだから」
「え、え?ええッ!?」
耳まで真っ赤にさせ、素っ頓狂な声を上げながら、俺の腕で飛び跳ねる。
「お、おい!急に起き上がるなよ……」
「あ、あ、あ、あんたがヘンなこと言うからでしょ!バカッ!」
「変なことって…お前とこうしてやりあうのが好きって言うのが、変なことか?」
その一言で、あからさまに怪訝な顔をして、あいつは見下ろすように立ち上がる。
「はぁ?!スキって私のことじゃないの?!」
「おー、もう元気みたいだな。よかったよかった」
「良くないわよッ……この、格闘技バカッ!サンドバッグに頭ぶつけて死ねっ」
仁王立ちしたままのあいつは、顔を真っ赤にしたままで俺に罵声を浴びせかけ続ける。
ま、何だ。そうやって怒鳴ってるお前、嫌いじゃねえけどな。




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