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あと3話で完結ロワスレ
405
:
剣士ロワ第300話「光」
:2013/03/14(木) 00:11:40
「……あいつらは、お前達の帰還を信じていた。ジェネラルジオングを破壊し、その後も際限無く生まれ出でて来る闇の軍勢と戦い続けたのだ。見ての通り、全ての力を振り絞って……」
スプラウトとタクティモンの戦いを、1人だけ後ろから眺め続けていた逞鍛は、3人にありのままの事実を伝えた。
ジェネラルジオングを撃破した直後、常闇の皇は天空へと浮上し、闇の軍勢を生み出し始めたのだ。
有象無象の低級妖怪だけではない、その中には生前死後問わず常闇の皇に恭順した闇の魂さえもいた。
幻魔皇帝アサルトバスターと司馬懿サザビーを筆頭に、妖魔王キュウビ、地獄門の申し子・刹那など、錚々たる闇の軍勢が生前の力そのままに復活を遂げたのだ。
魁斬頑駄無や頑駄無流星王など、勢いに乗じて同時に復活した天の刃とも呼ぶべき者達の助勢もあったとはいえ、それらを相手に戦い抜き、命と引き換えに全てを退けたという事実は称賛に値しよう。
本来なら、こんなことは敵である彼らに伝えるべき事ではないはずだ。なのに、気が付けば言葉が口を衝いて出ていたのだ。
やはて、逞鍛は無言のまま視線を上空へと向け、3人を促す。
天空には、太陽は輝いていない。代わりに存在するのは、赤黒い紋様の刻まれた漆黒の球体だ。
それから放たれているのは闇の瘴気、可視化どころか実体化すらしているほどの暗黒の呪い。
一目でそれが如何なる存在かを、ゼロガンダム達は見抜いた。
「あれが、常闇の皇か……!」
「厳密には、あれの中に常闇の皇の本体――ムーンミレニアモンが収められているようだな」
ゼロはゼロガンダムの言葉を肯定しつつ、エックスから受け取ったデータを参照して補足した。
巨大兵器の中から球体が現れ、更にその中に本体がいるとは、随分と勿体付けたことだ。
そしてゼロの補足説明を逞鍛は首肯し、更に付け加える。
「そうだ。純粋な妖力や魔力そのものともいえる存在であり、百鬼夜行を生み出し、世界の全てを呑み込む闇を齎す、暗黒の太陽にして古今絶無の闇の君主。それこそが、常闇の皇」
逞鍛が常闇の皇の名を唱えた瞬間、まるでそれを合図にしたかのように、常闇の皇が宙に“闇”の一文字を記し、そこから湧出した闇が、瞬く間に世界を呑み込んだ。
「なんだ……――!? 今のも、筆業だというのか……?」
「何も見えない……!? くそ、センサーも全部正常に作動しない!」
「無限に広がる闇。常闇の皇とは、この闇そのものだというのか……!」
オキクルミ、ゼロ、ゼロガンダムはそれぞれ、突如として訪れた闇の世界に困惑している。
当然だろう。本当にたった一瞬で、先程までは微かに存在していた光が完全に消え去り、自分の姿すら確かめられない真の闇が顕現したのだから。
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