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9
:
名無しになりきれ
:2012/08/09(木) 12:14:05
黒で塗りつぶしたような漆黒の空間。落下感覚がルナを恐怖に陥れる。
無限回廊の砕け散った先は奈落。そう、フィジルの生徒たちは奈落に落ちていた。
老若男女、様々な声が無数に行きかう空間。まるで影が凝縮されて出来た空間だ。
「…こころの影?みんなの裏の願望?」
ルナは耳を覆いたい衝動に駆られた。なぜなら不気味すぎる。
繰り返される平淡な学校生活に、渇望された黒い幻想。
これが七不思議の正体なのだろうか?
「え、うそよ。待って。まだきっと何かあるはず。この怪異の発端となった引き金が」
>声が集まり、溶け合い、一瞬ぼんやりとした光が消えた後、それは現れた。
>目深かなローブをまとう骸骨。 手に持つは巨大な鎌であり、その姿は死神を連想させる。
>しかし肩に羽織るのは裏地が青色の赤マント。
>その怪しげなものは揺らめきながら色を薄め、消えて行った。
「…あれね?あれがすべての元凶?くっ…ササミ、はなして!!」
悶えるもののササミの力は尋常ではなかった。
そこへ窮地を救うべく、投げつけられる真紅のタバスコ。
>『それだけ目があればかわせないよね☆』
>「うぎゃああああ!!しみるううう!!!痛い!つか熱いいいいい!」
>目と言わず鼻と言わず口と言わず、各所についた顔の粘膜にタバスコはしみこみ悶絶するササミ。
>そんな状態でルナを押さえ続けることなどできるはずもなく、あわてて離れ宙に浮くのだった。
「やったわフリード!フリードにはフリードのやり方があるってことね。少し見直した!」
フリードとその傍らのフリージングチェーンにしがみ付くルナ。
そこへタバスコによって人面瘡の支配から逃れたササミが叫ぶ。
>「一度支配されたおかげで判ったことがあるがね!
>この人面瘡は生物としては寄生植物に近いんだわ!
>液体状の根を宿主の血管に這わせて養分としとりゃーすわ。
>ほやから人面瘡の部分を切り取っても花を摘むようなもんやから根がある限り再発する!
>だからルナ!あんたの逆詰魔法で私の血を…ぐぎぃぃぃ…
>はよぉしてちょーよ!しにゃあせんか…ら…やってちょーよ!」
「で、でも、血を抜いちゃったら普通は死んじゃう…」
>「大丈夫だよルナちゃん、思いっきりやっても、ササミちゃんは平気だから」
リリィの親指は震えていた。ルナは唇を噛んでグルグルめがねを見つめる。
額には玉の様な汗。
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