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あ
12
:
名無しになりきれ
:2012/08/09(木) 13:03:56
「ほんと…?そうよね。本当のことに決まってる。
友達がだいじょうぶって言ってるんだから信じなくてどうするのよ!!」
タクトを取り出し大きく息を吸う。
「ワディワジー!!」
思いっきり叫べば、タクトの先端から稲妻が放出されササミの体へぶつかる。
すると大量の血液が龍のように漆黒の空間を舞う。詰め込み先の予定はグレンの持つビン。
しかしまだ指定はしていない。それゆえに迷走し宙を舞い続けるササミの血液。
「フリード!液体状の根を探してやっつけて!!」
再びフリードへのむちゃぶり。
血を抜かれている当人のササミにものを言うのも酷な話であるし
戦いの苦手そうなリリィに頼むことも出来ないから必然的にそうなるのだ。
気がつけば、人面瘡はわなわなと顔を震わせている。
>「そうやってって?こうするのよ」
「おまえ、なにをした!?」
突如、浮かび上がる苦悶の表情。人面瘡はリリィをねめつける。
「ぐぎゃぎゃ…。きえる…あたしが…きえる…。
あたしがあたしでなくなってしまう。やめろ、やめろおまえたち!」
刹那、ササミの血液から液状の根が飛び出すと、
それは巨大な生首を紡ぎだし闇を泳ぎリリィに迫る!
「あたしはデマのにせものなんかじゃない。消えてたまるものかっ。
それにササミ、お前はゆるさない。大人しくあたしに支配されていたら
お前は魔界から受けるすべての期待の重圧から解放されたことだろうにね。
どうしてあたしを拒絶したのさ!?
悔しいから、あんたの一番たいせつなものを柔らかジューシーな肉塊にかえてやるよ!
覚悟しなササミ!」
真っ赤な唇が開かれると、そこには無数の鋭い歯。
ササミが液状の根の秘密を知ったかのように、逆に人面瘡もササミの大切なものを理解していた。
このままでリリィは、ササミごと食べられてしまうことだろう。
「それとフリードとやらには優しさだけではどうにもならないっていう現実ってものをみせてやろうじゃないか。
そして友達を殺されてあたしを憎む下卑た人間の本性をむき出しにしてみせておくれよ」
人面瘡は大口を開いてリリィに迫る。
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