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504名無しになりきれ:2013/03/05(火) 12:13:02
>「笑っているか、だと?『笑っていた』さ。俺のすぐ傍でな。そして今は、どこにもいない」

苛立ちの色を隠せないジャン。彼は鳥居の頭を蹴り飛ばし、マリーに視線を移す。
そう、まるで、わざと悪いことをして自分に興味をむけさせる駄々っ子のように。

だから鳥居は思った。彼には自分しかいないのだと。本当に孤独なのだと。
それもそうだろう。自分の心を癒すために人の命を奪う。
そんな者を誰が好きになるというのか。それ故に自ら堕ちてゆく永遠の闇と孤独の螺旋。

ヌケダセヤシナイ。救われない。

鳥居の心はまたもや揺らいだ。が、その時、マリーが歩み寄んでくる。その動きは怒りを孕んだ無拍子。
鬼気迫るマリーの眼光に、鳥居は孤独に喰われそうになった自分を取り戻す。
そして血煙の中で交差する二つの影。横溢し、ぶつかり合う二つの剣気。
それに伴い、周囲を埋め尽くしてゆく殺気。

その中で、突如、鳥居の耳朶に響いたのは優しい声だった。

>「自分がそんなになってもうたら……誰が……マリーはんを……守るんや……」

「あかねさん。


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