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あ
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(あ……あれはいぐな)
木陰に隠れながら様子を窺う鳥居。(蛇蜘蛛が華吹と会話している間に逸早く追いついていた)
森岡の体には、まだ鎖が巻き付いており、いぐなは御神体を抱えている。
「…いぐなはなにをしてるんだろう?」
いぐなの身のこなしなら森岡に御神体を開かせて鍵を奪うことなど容易く出来るはず。
あれは何かの作戦なのだろうか。それにしては様子がおかしい。
自分達の目的は一刺しに御神体を開かせ、そこから出てきた鍵で
森岡とタタリ神とを繋ぎ止めている鎖の錠を解き、森岡の魂に
憑依しているタタリ神を追い出すために、森岡の命を奪うような攻撃をすること。
そうすると反動でタタリ神が飛び出してくるとかそんなことを言っていたはず。
「もしかして…彼女たちはなにかを隠している?」
黙って二人の会話を聞いていると、いぐなは昔、森岡に助けられたことがあったと言った。
「うーん。恩返しにいぐなは森岡を助けるつもりじゃ?
いやいやそれはないです。やっぱり何かがおかしいです」
鳥居が怪訝に思っていると、いぐなの悲鳴。
森岡の手にした木版は地面に落ちて割れ中から鞘らしき物が地面を転がる。
そこへ伸びる森岡の手。その刹那――
>「さ、せ、る、か、よぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」
蛇蜘蛛の怒号――同時に森岡草汰と鞘の間を阻むように刃の雨が降る。
「あ、蛇蜘蛛だ!」
怒号に驚いた鳥居だったが、御神体の中から何かが出てきたのに気付くと
慌てて神気の鞭を放ち遠くから(森岡の体に巻きつける。
人間の子供の鳥居は、神気の鞭を鞘に巻きつけ奪えるほど器用でもなく
マリーのように足も速くない。森岡に近づいたら拳骨されて死ぬかも知れない。
神気の鞭は森岡の鞭で千切られてもまた手から植物のように生えてくるし
森岡が少し火傷するくらいの熱さに抑えてある。
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