したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

962名無しになりきれ:2012/04/17(火) 22:27:32
―――そもそも存在感の薄いルナはアイドルのように注目を浴びたかった。
そのためにはササミに鬼ごっこで勝ち抗体を手に入れる必要があった。
救世主として学園に名を轟かせて有名人になるために。

でも、事情は変わってきていた。ルナはリリィがペンギンになってしまっていることを知ってしまった。
あのリリィのグルグルメガネの奥の優しい眼差しを思い出す。
リリィは存在感のないルナをじっとりと見てくれる一番のお友達。
だからルナは、どんなことをしてでもリリペンギンを守りたいと決意を新たにした。
このままササミにくっ付いていたなら炎道もフリードも思い切ったことができないだろう。
それに危ない。下手をしたら焼きペンギンか蒸しペンギンになってしまう。
どうにかしてササミからリリペンギンを引き剥がさなければ。

(にしてもあのパンモロには考えらせられちゃったなあ。ローライズとミニスカートが同時に流行っちゃったみたい。
もうスカートの定義が破綻しちゃってるもの。つか今のササミの姿を男の人に変換したらあの格好はやばい。特に手ブラが……。
男の人のものの根元がみえてるくらいに匹敵してる)

と決意してすぐにルナがどうでもいいことを考えているとリリィのテレパシーが飛んでくる。
リリィはペンギンの姿になっているというのにテレパシーで皆にお得なササミ情報を伝えようとしてくれているのだ。
その献身的な姿勢にまるで一喝されてしまったかのようにルナは思考を元に戻すと
厨房の冷蔵庫から巨大な大タコを持ってきてササミに抱っこしているリリィに突き出す。

「リリィ…こっちへおいで。このタコ美味しいよ。それにササミに抱っこしてると危ないから」
袖に隠したタクトの先端からはタコにむけて、ジジジと静電気のように魔法が流れていた。
もちろんそれはワディワジだった。

「ササミもリリィのことを大切に思うのなら離してやれよ。
それとも困ったときに盾にするつもりかよ?ほんと、魔族らしい考え方だよなぁ」
言い終えた刹那、ササミの視界の一部は漆黒に染まるかもしれない。
ルナは詰め込み先を指定せずにタコの墨にワディワジをかけて、ササミにむけて適当に噴出させたのだ。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板