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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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「伊賀響、奴は確かに保護色だ。
だが、異能の波動を利用した逆探知を使えば、保護色は大した問題じゃない。
加えて水口には最大の弱点が在る。それはオレ達を舐めている事だ。
――オレが囮になる。奴曰く、オレの攻撃は自分には通用しないらしい。
だからお前が水口を始末しろ」
オレは伊賀にだけ聞こえる程度の小声で話し終えた後、一歩前へ出た。
「貴様、水口と言ったな! 如何してオレ達を狙う!」
「イハハハハッ! どぉうしてぇ? 決まっているじゃあないかぁ!
ヤァハウェだからさぁ、オマエとぉ、塚原ひかるはぁ!」
外道院め、オレが最早ヤハウェである事を辞めたのは知らないようだな。
ならば、これは好都合という物。上手い事利用させてもらう事にしよう。
それにしても、せめて接近してくれればこちらから攻撃を加える事が出来るのだが……。
先程蹴られた教訓か、奴はオレの間合いに入るのを警戒している様子だ。
となると、攻撃手段は遠距離からの――……ちょっと待て。奴は先程妙な事を言っていなかったか?
自らが爆発に巻き込まれても、頭部への被害さえ防げれば多少は問題は無い――
奴は確かにそう言ったな……まさか!
虚空から現れる一つの手榴弾――。
旧ドイツ軍が開発したM24型柄付手榴弾か、またノスタルジックな物を出してきたな。
通称ポテトマッシャー(じゃがいも潰し)が放物線を描いた先は、横転した車……。
そして、車の周囲には――
「むっ! いかん!」
オレはひかるを抱きかかえると、車に背を向け身を低くする。ひかるへの被害を最小限にする為だ。
伊賀は自力でかわせるだろうが、ひかるは違う。彼女は紛れも無く戦闘の素人だからな。
――…強烈な轟音で耳が痛いな。
正味な話、手榴弾の爆発はさほどでも無かったが、問題は車の周囲に点在した罠や地雷の存在だった。
車を巨大な起爆剤とした一連の連鎖的な爆発は、強力な爆風と無数の破片を生み出し、
辺りの物体を損壊させる程であった。
破片による傷は軽い裂傷程度であったが、スーツの上着はこれ以上無い程ボロボロになってしまった。
特に背中は酷いものだ。折角のゼニアのスーツが台無しだ……。
「……一応聞くが、伊賀響。無事か?」
【レオーネ:市街地中央区】
【粛清部隊員水口と戦闘中】
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