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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5

696 ◆21WYn6V/bk:2010/11/25(木) 20:44:00
「ん……」

意識を失ってから数時間後、菊乃は目を覚ました。

「ここは…街?アタシは確か教会で寝てて…そうか。"アレ"が来たのか。
 まったく…厄介なもん付けてくれたぜ、あのマッドサイエンティスト」

立ち上がり、体を解しながら愚痴る。すると腹が豪快に鳴った。

「腹減ったな…って考えてみたら島に来てから何も食ってねえや。そりゃ腹も減るわな。
 うーん、教会に帰るまで保ちそうにないしそこらへんで適当に…」

そう言ってぐるりと辺りを見回す菊乃。
周囲は菊乃を中心に大小様々なクレーターだらけだった。
おまけに目に見える建物はすべて倒壊している。

「これ、アタシがやった…んだよなぁ。ハァ…。
 これじゃ食料もクソもないか…。自分でやったとは言え馬鹿だなぁ…。
 ま、それでも前の時よりはマシか。あん時ゃ酷かったからなぁ。
 …っと、そんなことより今はメシだメシ。お、あっちにコンビニらしき看板が」

菊乃の見つめた先には「7」の文字が入った看板が。
風化してはいるが菊乃自身以前に何度も見たことのある看板だった。

「しかしコンビニか…。この島電気は通ってなさそうだな。
 となると、期待できるのは乾物あたりだな。カップラーメンでもありゃいいが」

呟きながらコンビニに向かって歩き始める。
腹は減っているが行動に支障はない。…戦闘は出来そうにないが。
歩き始めてすぐに、菊乃は立ち止まった。

「そういや誰かと戦ってた気がするな…。
 さっき起きた時はいなかったけど、死んでるのか生きてるのか…」

おぼろげな記憶を手繰り寄せるが、肝心なところが思い出せない。
ただ漠然と"誰かと戦っていた"という記憶しかないのだ。
戦っていた相手の姿は勿論、性別や能力なども全く思い出せない。

「ま、いっか。向こうが生きてりゃアタシの顔見て思い出すだろ」

自分の記憶の捜索を他人に押し付け、再びコンビニに向かって歩き出した。

【神宮 菊乃:意識回復。街の北にあるコンビニに向かう。現在時刻AM8:10】




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