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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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>>126>>128
500以上もの屍の上にその2人は立っていた。
そう、この幻影島の食糧は既に尽き、呼び寄せられた異能者も氷室霞美と神宮菊乃の残り2人だけとなったのだ。
「さて…この夢もとうとう終わりの時が来たようですね〜」
その様子を空から見下ろすピエロ。
肩に乗せた大鎌はワイズマンへの反逆者達の血に染まり、その仮面もヒビが入っていた。
「思えばいろんな事がありました」
腕輪から逃れようとして、自ら腕を斬る者もいた。
島に永住できるようにと作物を育てる者もいた。
だが悲しいかな。異能者という生き物は戦う運命から逃れる事はできなかった。
最終的にたった1人しか助からない状況下で生まれる疑心、そして裏切り。
腕輪の性能を調べる為に他人の腕を斬る者がいた。
まともに戦って勝ち目の無い者が食糧を隠し、兵糧攻めに打って出た。
彼等に団結の心が培われる事はなく、限りある食糧を奪い合い、いち早く島から出たいその願望が互いを殺し合わせた。
助かる事を信じきっていたわけではない。だがどれだけ探ってもそれ以外に助かる道がなかったのだ。
島での出会いを繰り返しているうちに、彼等は何故自分達が集められたのか薄々勘付いていたのだった。
天罰
ピエロと波長の合った彼等は皆罪人だった。
だが異能者の力の前に通常の治安組織は太刀打ちできず、投獄しておける場所もない。
これはそんな力を持った罪人達の牢獄であり、処刑場だったのだ。
「ではファイナルラウンドを開始してください」
そして2人はオーラを解き放ち、そのエネルギーを互いにぶつけ合い、そして――
――2人は夢から覚める。
【氷室霞美&神宮菊乃:仮眠中、共通の夢を見る】
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