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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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ここから名前欄は「闇の不死鳥@代理」でお願いします。
死にたくない…そんな人間の誰もが持つ感情から来るオーラから僕は生まれた。
生まれたといっても、そこに僕が自由にできる身体はなかった。
ただその身体の主のいる世界を共に体感させてもらっていただけ。
ほぼ不死身の能力を持った主が、真に生命の危機に瀕した時、初めて外に出してもらえた。
外に出て初めて触れたのは、赤い髪と目をした、翼の生えた女性だった。
そして彼女の中に吸い込まれ、気づくと僕は硬い結晶の中にいた。
その結晶を破り再び外に出ると僕は形を持っていた。大きな…とても大きな鳥の形をしていた。
この時初めて僕は自分が生まれた事を実感した。
自分の存在そのものを成すオーラの主を父、それを生き物の形にしたしてくれた彼女を母とした。
だが僕はまだ自由ではなかった。外に出て形をも持てたにもかかわらず、父様に命じられたのは母様を殺して再び自由のない身体に戻るだけ。
そして、そこに母様を殺したくないという我を通せば父様は僕を消していった。
僕はそんな父様を憎んだ。
もうダメかと思った。
だがそんな僕の元に1つの希望が舞い降りた。
母様は僕にその血も分けてくれた。僕を強くし、この身体の自由を得られる力をくれた。
僕はそんな母様を愛した。
僕は自由を手に入れた。
「……」
さて…まずは何をしようか?やはり母様を追いかけてこの想いを伝えるべきだろうか?
そうだ…母様に名前を付けてもらおう。
父様は僕の事を自分の分身としか思っていなかった。でも僕は一人の確立した存在として生きていく。いつまでもあの男の名でいられない。
母様はどこへ行っただろう?まだそう遠くには行ってないはず――
「あの――」
どくん
僕の中に取り込まれてる母様の血が反応している。
声を掛けてきたのは、父様が部屋に残してきた娘…『毒に愛された女(ポイズネス)』と父様は呼んでいた。
確かこの娘は父様が始祖の血を取り入れて、化身の力を得た…もしかして母様のくれた血も同じなのかな?
でもこの娘に取り入れた血は母様じゃなくて、他の人間から採取されたもの…と父様は言っていたな。
じゃあこの娘は僕の何になるんだろう?姉様…妹…兄弟とも違う気がするな。
「さっきの人…ですよね?無事でよかった。名前まだ名乗ってませんでしたが私、阿合哀と――」
「ああ、阿合の娘でしょう?カノッサと戦って欲しいって話だったっけ?」
「え!?…あ…はい」
そうだな…せっかく母様に会うのだから、土産の一つくらい持っていくべきかな。
カノッサの筆頭の持ってる降魔の剣と魔水晶…きっとあれは母様の物なんだよね。
あれを僕が取り返してこよう。きっと母様は褒めてくれるだろう。
「…あの貴方の名前は――」
「いいよ、カノッサと戦うって話。さっさと潰してこよう」
「……」
「あ…でも僕の中にも始祖の血があるって事は、降魔の剣に太刀打ちする術が…」
「?それはどういう――」
「ああ、もう1人くらい連れてこうと思ってね。そういえばさっき君の方に行った娘がいたはずだけど殺しちゃった?」
「え!?いえ、そんな事…」
「じゃあそれ連れて行こう。ここまで来れたんだからそれなりに使えると思うし」
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