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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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>>183
「ハアアアアアァァ!!!!!」
掛け声と共にダークフェニックスのオーラの放出量が急増する。
大量にオーラを吸い込ませ、空気を入れすぎた風船のように内部から破壊しようという魂胆か。
(だが浅はかだな…。この男は降魔の剣を知っているのではないのか?)
本来の能力は先程教えたばかりだが、今現在伝わっている能力は知っているはず。
これは決して"吸収"などではない。単に"排出"しているだけである。
その証拠に、自分の背中に生えた翼からは、ダークフェニックスのものである燃え盛るオーラが絶えず排出され続けている。
そしてその先には、凝縮されたオーラの結晶が出来つつある。
媒体が己の体ということを除けば、降魔の剣を刺しているのと状況は変わらないのだ。
(それに気付かぬほど愚かではないと思ったが…?)
ふとダークフェニックスを見ると、常に身に着けていたゴーグルのようなもの――確かスキャナーといったか――が木っ端微塵になり、
素顔が露出している。白目を剥き出しにしながら、オーラを放出し続けている。このままでは、もって後数分だろう。
極度にオーラを放出し続けた結果、意識がなくなり昏睡状態になる。命に関わるほどではないにしろ、回復に時間はかかる。
この男には篩い落としという任務もあったはず。
本来なら何人も相手にするはずのところを、たった一人を相手にし、その結果が昏睡。任務としては失敗以外の何者でもない。
(この男は任務に忠実な機械(マシーン)かと思ったが…。どうもそうではないらしいな。何故そこまで必死になる?)
そこで、ふとある考えに辿り着く。
(もしやこの男…そうか、そういうことか。それならば先程の言動にも得心がいく)
頭の中で完結し、思考を中断する。
そして軽く辺りに目をやると、先程弾き飛ばした女が居ないことに気付く。
(女の姿が見当たらんな…。一体何処へ…まさか!)
ある種の予感を感じ、付近の気配を探る。
(やはり…!我としたことが抜かったわ)
あの女と化身の娘が接触しているようだ。二つの気配が密着している。
このまま連れて行かれては面倒だ。気配を追いかけることは出来るが、手間は省けた方がいい。
(やはり先程殺しておくべきだったか…。いや、あの女の実力を見誤った我の失態か。ならばここは…)
「おい、先程の女と化身の娘が接触しているようだが、いいのか?」
【アリス・フェルナンテ:オーラ放出中のダークフェニックスに哀と海部ヶ崎の接触を伝える】
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