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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5

507ダーさん ◆zh66lkQmK2:2010/08/29(日) 19:34:06
>>179
「今、二人の目は目に、手は手に、足は足に、互いにその神経を集中させとるわ。
 今この場に震度七の地震がこようが二人は気付かんと思うで?
 何かに気を取られるようならその隙に攻撃を受けて死んでまうかもしれんしな。
 実力者ほどそこら辺はよぉー知っとる。だから気を取られようにも取られへんのよ。理性が許さんのや」

丸聞こえだった。本当に気づいていないと思っているようだ。
あまりに愚かだ。俺は初めから3人同時に相手のつもりでいる。
タイマンを張るスポーツなどではない。命をかけた戦いは常に横槍に注意している。目の前の1人だけに全神経を集中しているわけがない。
目だけでなく話声を聞く耳、風を感じる肌、オーラを察知する感覚。
この場に存在する全てに対して反射的行動の取れるように、俺は戦闘態勢をとっている。

「ほな、いこか」

そして無謀にも2人は自分達の戦う横を抜けようとする。
こいつらをあいつに会わせたところで、化身の力に敵うとは思わない。
だが、こいつらを此処で再び逃がす事は任務に反する事となる。
何よりもその舐めた態度が気に食わなかった。

「させると…思っているのか?」

翼を使って飛行移動しながら、指先による攻撃で腕はアリスへ向けるのに集中している。
だがそれだけで俺が手一杯になっていると考えるようでは、所詮凡人思考だ。
戦いの中で生きる異能者を理解していない。
そして何より翼の生えた者を理解していない。
俺は脚に炎を纏わせ、2人が横を通り抜けようとする瞬間にその身に燃え盛る脚で、まず男の方に強烈なキックを繰り出す。

「――エン!!!」

キックを食らわせた男は来た方角に向かって、数十m先の壁まで吹っ飛ばされた。
炎の翼と同じロケットブーストの火力とスピードを込めていたブレイズキック。
この男も光線を避けていたが、そのオーラを使った歩法とやらは所詮足にオーラを込めてスピードを上げるもの。
同じ足技であれば、オーラだけでなく炎の能力でブーストを加えた分、圧倒的に速いこの蹴りを近距離で避ける事など不可能。
仮に軸足を狙われようと、翼で飛んでいる状態でバランスを崩される事は無い。

【ダークフェニックス:アリスへの攻撃を続けながら、不知哉川を蹴り飛ばし通過阻止】




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