したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5

500 ◆21WYn6V/bk:2010/08/28(土) 18:57:59
>>175
「…貴様が始祖とどんな仲だったとしても、今のあいつは俺の物だ」

どうやらダークフェニックスはここを通す気はないらしい。それならば――。

(む、罠が作動したか。どうやら奴らは切り抜けたらしいな。そう来なくては)
罠の作動を感じたが、気配は2つとも健在。この分だとかすり傷すら負わせていないかもしれない。
思考を中断し、目の前の相手に切り替える。
フッ、と溜息を1つ吐いて眼前の男に語り掛ける。

「何か勘違いをしているようだな。別に娘に用はない。用があるのは"意識"の方だ。体に用はない。
 それと1つ言っておこう。我は誰に聞かずとも化身が"女"であると分かるのだ。
 しかし…貴様のような奴、とは随分な言われ様だな…」

一瞬、自嘲的な笑みを浮かべるが、すぐに掻き消す。

(娘の方が動き出したか。こちらに向かっているようだな。先程の呼びかけには反応を示したようだが――)

暫し思案してから哀に念話を送る。

――娘よ。よく聞け。先程我が呼びかけた際、貴様の中に眠る始祖の血が反応した筈だ。だが恐れることはない。
意識を集中させて、化身としての意識を体の外へ追い出すように念じろ。なに、心配はいらん。貴様の体は既に回復している。
怪我が再発することもないだろう。頼む、我…いや、"私"の"母"を返してくれ!もう充分だろう?化身が現れた時代、人々は化身を見つけては
悪魔だの化物だと言って殺したり、何かの実験台にしたり…。母は何もしていないのだぞ!?いや、それどころか意識を表に出したことすら1、2度しかない!
何故母だけがこんな仕打ちを受けねばならない?これ以上、母を苦しめないでくれ…――

途中から感情が制御できなくなり、哀に全てを打ち明けてしまう。

――この話をしたのは貴様が初めてだ。本当なら、貴様を殺してでも母の意識を取り返すことは出来る。だが貴様はどことなく母に似ている…。
出来れば貴様を殺したくはない。返してくれるのは意識だけでいい。意識と力を切り離す方法はある。力のほうは"貴様ら"の好きにするといい。
人を救うも良し。人を殺めるも良し。使役する者次第だ。私達には関係ない。私はただ、母と居たいだけなのだ…。これがいけないことなのか?
…もし少しでも思うところがあるなら、返事をしてくれ。私の名はアリス。念話は繋げておくぞ――

哀に告げて、意識をこちら側に戻す。

「さて…貴様に話を持ちかけても無駄だということは良く分かった。だがこちらにも目的がある。貴様を殺してでもあの娘に会わせて貰うぞ。
 >>174後ろにいる貴様らも同じだ。――邪魔立てするなら容赦はしない」

底冷えする声でそう呟き、オーラを解放すると同時にアリスの体に変化が起こる。
美しい銀色だった髪は血のような紅(あか)へ、瞳も同様に変化する。
背中には――オーラで形成されたものだろうか?――光り輝く一対の翼が出現した。

「さぁ…誰が相手だ?」

【アリス・フェルナンテ:阿合 哀に自身の秘密を打ち明け、反応を待つ。封印していた始祖の力を解放。
              ダークフェニックスに敵対、背後に居る海部ヶ崎らに対し牽制の言葉を投げかける】




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板