レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
-
>>150-151
「──『四肢掌握糸』──。悪いなダークフェニックス。貴様の獲物はたった今から俺の獲物に変わった。
手出しはするな。勿論、あの娘にもだ」
「――了解」
指を下ろして背を向ける。
「…愚かだな、黙って血をよこせば助かったものを」
俺は阿合昭に向けてぼそりとつぶやき、氷室を横切る時に皮肉も忘れない。
「ジャージ女、貴様は来る必要なかったと思うぜ」
俺は四天王を尻目にその場から立ち去った。
――1F裏口――
『まさか自ら化身となるつもりか? ……だとするなら無駄だと言っておこう。
娘が人工化身となれたのは、生まれつき始祖の血に対する抵抗力を持っていたからだ。
他の人間が真似したところで一秒と持たず肉体ごと塵と化すのが関の山だ』
本当にそう思っているのなら黙って血を渡せばよかった。
この男が俺達の身を案じる理由なんてない。
そうしなかった理由…おそらく生命の危機に瀕して、この男は予知能力が発動したのだろう。
俺に血を渡したらどうなるか…を。
血の効力があの男の言う通りなら、場所のおおよその見当はついた。
かつてカノッサを裏切った暗殺部隊。
そこの所属する阿合昭がいたこの組織で、それを持っているとすれば…おそらく血液を入れ替える能力の異能者。
部下の連絡からこの能力者の戦闘が行われていたのはおそらくこの場所。
そこにはカノッサの基調となるいくつもの黒い服を被った大量の塵と、白衣を着たアソナメンバーが倒れていた。
その顔は予想通り、血液を入れ替える能力の異能者。
「…予想通りだ」
不自然に倒れたまま白衣に突っ込まれた手には、赤い液体の入った小瓶が握られていた。
この1本の血を戦闘員の血と順番に入れ替えて、戦っていたのだろう。
一撃必殺の能力ではあるものの、物量には敵わずここでやられたわけだ。
「始祖の血であればいいが…」
戦闘員の血と入れ替えた状態でやられたのなら、この瓶に残っている血はただの異能者の血だ。
【ダークフェニックス:始祖の血(?)を手にする】
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板