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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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「どこで身に着けたか知らないけど、全く見事な腕よ。
カノッサ四天王の一人、この氷室 霞美に対して真っ向から闘える力があるなんてね。
……あなた、一体何者?」
(……四天王? 確か機関のトップ4のこと……道理で強いはずだ…くっ…!!)
斬撃と凍傷の痛みに気力と体力をどんどん削られて、既に海部ヶ崎は体力の半分近くを奪われていた。
さらに凍結時に出来た氷が血液の循環を妨げ、出血もしていないのに貧血に似た症状を起こし、思考にまでダメージを与えていた。
そんな状態でも、海部ヶ崎はゆっくりと口を動かした。
インフィニット・セイバー
「『幾億の白刃』という二つ名を持った剣士を、あなたは知っていますか?」
『幾億の白刃』
それは八年程前に消息を絶つまで、裏の社会でフリーの殺し屋の中では最強を謳われた一人の異能者で剣士の男の名だ。
殺し屋の名が売れてしまうのは喜ばしくない事なのだが、異能力という目立つ武器を使うため仕方がない。
しかしその剣士の戦闘時、又は戦闘後の光景は目立つどころではなく、一度見たら忘れる者は居ないとされる。
何故なら、剣士が去った後の戦場は、標的も、護衛も、異能者も、全てが剣によって作られた墓標の下敷きになっていたのだ。
草原の様に地に刺さっている幾億の刃は見た者に強烈な印象と、恐怖を与え、そこから『幾億の白刃』と渾名された――――
そういう、剣士が居たのだ。
八年前に消息を絶ってから、裏の社会では病気かなにかで死んだのだろうというのが定説だった。
「私は知ったんです。実はあなた達カノッサがその剣士を殺したことを、そして剣士が所有していたある刀を手にしたことを。
私は、ただそれを求めてこの街に来た、武器収集家ですよ」
最後の一言だけは嘘である。
下手に関係をバラして、警戒されては“この先”やりづらくなる、とこの戦いの後も見据えてのことだった。
海部ヶ崎は腰に手をやると、逃がした少女が託したナイフを一本握り締め、刀と変則的な二刀流で構える。
(相手はこれが毒付きだとは分からない筈…その隙を狙えば……)
「こっちも疑問なのですが、あなたのように強い機関の人間が何故こんな街中でいきなり戦闘を行うのです?
さきほどもあなたに勝るとも劣らない、自称紳士の機関の人間を見たのですが、やはりいきなり戦闘を仕掛けられました
一体、この街で何が始まるのですか?」
【海部ヶ崎 綺咲:二刀流で構えつつ、質問する】
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