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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5

341 ◆ICEMANvW8c:2010/06/07(月) 18:40:59
そんな男の名は『棗 遼太郎』。上級ランクに位置するカノッサ構成員の一人である。
その実力と戦闘好きの性格から「カノッサの剣」と畏敬の念を持って呼ばれてはいるが、
一部ではそのキザな言動から「軟派くん」「女たらし」などと言われることもしばしばな、
氷室の性格からすれば溜息だけが出るような人物なのだ。
そこで氷室が
「……いつまで付いてくる気だ? 互いに油を売ってる暇はないだろ?」
と、任務という理由をつけて体よく棗を追い払おうとする言葉を口にするが、
その時、突然鳴り響いたスキャナーの電子音が、それを遮った。
自然、氷室の足が止まり、つられるように傍にいた棗の足も止まる。
スキャナーはこれまでとは違った方向に反応を、
それも非常に微弱な、極めて小さなものをキャッチしていた。

オーラはそもそも生物なら誰しもが秘めている潜在エネルギーである。
普段、オーラを体に纏っていない一般人でも何らかの拍子に体から微量に放出される例がある為、
あまりに小さい反応はオーラを認識してない一般人か小動物かとスルーされるケースが多いのだが、
今回に関しては、氷室はその小さ過ぎる反応が逆に気になった。
というのも、体に纏うオーラはその量を訓練次第で自在にコントロールすることが可能で、
小さい反応ほど逆に実力者であるという可能性も否定できないからだ。
特に、上級以上の異能者が容赦なく狩り出されるこの街ならば、それは尚のことであろう。
(反応は一つ……いや、同じ場所に二つか。一般人が偶然キャッチされたにしては出来すぎね)
棗を見て、氷室は自分が向かわんとしていた方向を顎でしゃくった。

「あの方向へ800m程先に私が追っていた異能者がいるけど、そこはあんたに任せる。
 私の所に来たのも他に感じた異能者が居なかったからだろうから、調度いいだろ?
 私は今キャッチした反応の方へ行く。
 何かあったら…………あ、いや、止めとく。
 連絡しろと言ったら、あんたの場合何もなくても、連絡入れてきそうだからね」

呆れたような視線を投げかけながら、氷室は棗に背を向け、小さな反応のもとへと走り去っていった。

【氷室 霞美:棗に向かう場所を指示し(相手はPCでもNPCでも構いません)自分は海部ヶ崎らのもとへ向かう】




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