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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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代理投稿ありがとうございました。今日もおねがいします。
放出された異能エネルギー・メタトロンは気流となって金剛の周りを渦巻き、
次第に中心部にいる金剛の体へと吸い込まれていく……。
それにつれて、金剛の全身の筋肉が脈打ち、活性化──
角が伸び、筋肉が膨張し、体を包むオーラが一層強さを増すなど、様々に発達していく。
「フハハハハハ! 体から力が溢れてくるぞ!」
愉悦する金剛を険しい表情で見据えながらも、池上達はただメタトロンを送り続ける。
だが、異能の元となるメタトロンは無尽蔵に湧き出るものではない。
絶え間なくメタトロンを放出する面々に、次第に疲労の色が見えてくる。
「ハァ……ハァ……すみませんが、私はもう……」
まず、織宮が倒れた。
続いて海道、七重、国崎が……籐堂院までもが次々に息を切らしてダウンしていく。
残りは池上、高山、煌神、桐北の四人。
しかし、既に激しい戦闘で消耗していた四人にも、限界は直ぐそこまで迫っていた。
「まるでスポンジだぜ……。これじゃ、俺達の方が先に参っちまう……」
「……誤算だ。俺達があまりにも消耗し過ぎていた……うぐ」
「お、おい! 言い出しっぺのオメーが俺より先に倒れてどうすんだ!」
膝をつく池上を高山が支える。
その高山も限界に近付いており、十分なメタトロンを放出する体力はもはやなかった。
「ハァ、ハァ……くそ……!」
桐北が膝をついて放出を止めた。これで残るはついに煌神一人。
(もはや……ここまでか……)
池上は唇を噛んだ。いや、池上だけではない、この場にいる全員が敗北を覚悟した。
しかし──煌神だけは、未だ一人で闘い続ける彼女だけは、まだ諦めてはいなかった。
「池上さん……私、やってみます。今もこの街で生きている異能者に、協力を要請してみます……!」
「要……請……?」
「金剛にメタトロンを送るように……
煌神 リンの──いえ、ヤハウェの名で! 皆の心に直接呼びかけてみます!」
そう言うと、煌神はゆっくりと目を閉じ、そして静かに呟き始めた。
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