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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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「気のせいですかね? またあいつのパワーが上がったように感じるんですが……」
顔中汗だくになって織宮が言う。
「気のせいではない。あいつは太陽エネルギーを取り込んで急速に進化する化物だ。
長丁場になればなるほどあいつに有利になる」
池上の言葉に、籐堂院が刀を構える。
「では、攻撃あるのみ……だな」
「いや、奴に同じ手は二度も通用しねーよ。
よしんば傷を負わせることができたとしても、すぐに再生されちまううえ、余計パワーアップしちまう。
攻撃とは別の『何か』で奴を倒す以外、方法はねーはずだぜ」
珍しく慎重な台詞を口にする高山。
それもそうであろう。彼は今まで金剛の圧倒的能力を目の当たりにしてきたのだから、
力以外の何かで倒すという発想に転換していても不思議ではない。
だが、彼にとって問題は、その何かが何を指すものなのか、答えを見出せなかったことだ。
「何か……か」
その答えに思い当たる節でもあるかのように、池上が桐北と煌神を見た。
池上の中では古文書にあった『封じる』の文字が漠然と浮かび上がっていたのだ。
しかし、池上の視線に、彼が何を言わんとしているのか悟った煌神は、首を横に振った。
「かつて、どうやってヤハウェが炎魔を封じたのか、私にもわかりません。
仮にわかっていたとしても、もはや私達のパワーを遥かに上回る金剛のパワーの前では……」
池上は無言で視線を下に落とした。
では、どうやって奴を倒す……再び頭脳がその回答に向かって働きかけた時、
煌神が意外な言葉を付け加えた。
「……ですが、金剛が進化の究極を求める生命体なら、一つだけ手はあるかもしれません」
「え……?」
煌神は驚く全員を一瞥して答えた。
「金剛がエネルギーを取り込んで進化するなら、我々の手で更に進化を促進させてやるんです。
我々の異能エネルギー、メタトロンを使って……!
炎魔はメタトロンを吸収して肉体を復活させた。太陽エネルギーでなくとも効果はあるはずです」
「あ、あー……俺にはとんと分からんのだが……」
国崎が困ったように首をひねるのもうなずける。
何せ更に進化を促進させ、余計手強くするというのだから。
自殺行為以外の何者でもないだろう。
しかし、面々の中で一人、池上だけは真意を察したように落ち着いていた。
「……賭け、だな。それでも通用もしない攻撃をするよりはマシ、か……」
「はい」
煌神が頷く。
会話に乗り切れない他の面々は訝しげな顔をするが……
「今は説明してる時間はないが、方法はこれ以外ないんだ。奴にパワーをありったけ送るぞ!」
池上の一声にやがて面々は納得し、一斉に体からメタトロンを放出した。
「フン、俺に吸収の限界があるとでも思ったのか……馬鹿が!
貴様らがエネルギーを送れば送るほど、俺はより進化する!!」
【池上らのもとに薬局組みが合流し、金剛にメタトロンを送り始める】
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