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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所5
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熱線が放たれるより早く、金剛の両腕が斬り飛ばされ、ボトリと地面に落ちる。
金剛の両脇には刀を持った男女が二人、佇んでいた。
一人は黒い短髪に学生服を見に包んだ少年──もう一人は銀髪に青い目をした女性。
「廻間……!」
「瑞穂……! お前ら……!」
「おっと。二人だけじゃねぇぜ」
背後の声に振り向けば、そこには国崎、七重、織宮、桐北、煌神、海道……
そして廻間と籐堂院が金剛から離れ素早くその輪に加わる。
薬局に居た全員がその場に揃っていたのだ。
相変わらず煙の出ない煙草を加えた国崎が、頭をぽりぽりとかきながら言う。
「思ったより早く薬局の方が片付いたんでな。お前さん方の手助けにきたわけだ。
おっと、感謝するなら俺達よか、『殲滅結社』とかいう連中や『ツバサ』って奴にしとけ。
『殲滅結社』が手助けに来なければ、『ツバサ』が俺達に加勢してくれなきゃ、
今、俺達がこうやってここに居ることはできなかったはずだしな」
それを聞いて顔色を変えた金剛に、国崎が続ける。
「ツバサってのはNo.2の数字を持つ幹部だったんだってなぁ?
皮肉なもんだな。俺達を倒す為に送り込んだ奴が俺達を助けちまったんだからな。
血の繋がりってのは……お前が思ってるほど容易く切れるもんじゃねぇのさ。
機関のツバサも、殲滅結社の幻十も……最後は妹や弟の盾となってくれたよ。
誤算だったな城栄 金剛。人の心を理解できないお前に、神を名乗る資格はない!」
全員が一斉に身構える。
その気迫に押されたように、瀕死寸前であった池上と高山の体からオーラが沸き立ち始めた。
「お前の言うとおり、全員で来ときゃよかったな」
「……全くだ」
高山の言葉に、池上は小さく、だが感慨深げに答えた。
全員が臨戦態勢に入ったのを見て、不意にこれまで無言だった金剛が笑う。
「誤算……? ククク、単に俺がこの手で始末する人間どもの数が少し増えただけの話だ。
そう、この手でなァ……」
金剛の傷口から、新たな腕が出現する。
なんと一瞬の内に再生してしまったのだ。
「な、なに……!?」
「俺の細胞は常に学習し進化している。究極の肉体を求めてな。
究極の肉体とは『不滅』の肉体……この程度の傷を再生することくらいわけもない。
そして、敵の攻撃を一度学習した俺の体は、更に強化される。
貴様らの刀ではもう二度とこの俺を傷つけることはできん……」
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