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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所2
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薬局の店先、シャッターの前。
疲労と出血と、いろんなストレスのせいで散らばり気味の思考のまま
ぼんやりと空を眺めること数十分。
「貴女たちがけりをつけるべき」
いつの間にか目の前にいた白衣の少女。
いや少女の姿をしているだけで、彼女の歳は私と同じだ。
「また死んだの?あんたもいつまでたっても成長しないわね」
「足踏みしているのは貴女。またそうやってごまかして、何一つ解決しないまま自分を埋める」
抑揚の無い声に吐き気がする。
威嚇しようと腰を上げると、苛立ちからか自然に手が伸びて、その白衣の襟を掴んでしまった。
「わざわざ意味深な言いかたして楽しい?私のことを笑いに来た!?」
「名誉挽回のチャンスをあげに来た」
力なく垂れ下がる白衣の腕がポケットをまさぐると、携帯電話ほどの大きさの端末をとりだして
私の買ったばかりのシャツのポケットに放り入れた。
「そこに、組織の野望がある。天才の貴女だけが潰せる、野望が。そして、貴女の新しい力が」
「ふざけんなっ!」
衝動的に彼女の首を絞める。
「あんたなんかが私の人生を決めるんじゃないっ!」
「貴女の才能を無駄にしたくないだけ」
「私は普通の人だっ!」
「本当にそう思っているの?本当にそう思っていたの?」
「うるさっ──」
いつの間にか背後に居た大柄な男に首を掴まれ、放り投げられる。
シャターとぶつかって嫌な音が周囲に響いた。
「じゃあね。キエ。待っているから」
もはや声すらも出せずに、二人の後姿を見送る。
混乱した思考のまま、ぼんやりと、
やがて帰って来る「はず」の国崎を待った。
【葦川:薬局前 疲労 中度の出血】
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