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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所2
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アク禁……どなたか代理投稿お願いします。
>>75,,105,,111
「そいつはありがてぇが……薬剤師が取り次げる医者には限度があるんだ。
出来るなら、500万もかかる派手な怪我は勘弁してくれよ?」
俺は、少し驚いた表情を作りつつ言う。
派手な怪我は勘弁して欲しいというのは本当だ。
市販の薬だけではどうしようもない時は医者が必要になるのだが、
一般人として生きている国崎には、この街でのコネクションが一般医に対しての
ソレしかない。故に、ある程度の怪我までは黙っていて貰えるだろうが、
普通に診察されて警察が動き出す程の大怪我では、そのコネクションは使えないのだ。
その為その時には廻間に使った裏ルートの薬を使うことになるのだが……ソレの値段は
一般の薬と比べて零が二つ程度多いのである。500万でも少々心元ないというのが本音だ。
勿論その事は、話を拗らせない為にその情報は言わないでおくが。
その話の直後に、宗方という男が見せた映像。
そこに映っていた男――――長束誠一郎の姿に、
俺は驚愕の表情を押さえるのに全力を傾ける事を、余儀なくされた。
かつてほんの短い間関わった、冥界解体と呼ばれるあの男が今回の事件に関係しているとは、
俺は全く想像していなかった。それも、機関の敵対者としてだ。
世界はあまりに広いというのに、世間はどれだけ狭いというのだろうか。
そして、長束の映像から語られていく組織についての情報……
結果、俺が今まで知っていた事よりも、より正確な情報を俺は得た。
中でも、この街に機関の本拠地があると知った事は大きな収穫だったといえるだろう。
最も、発言者が長束なだけに、情報の裏を考えずに使用する気は無いのだが。
「……」
俺は、暫く考えた後渡されたメモの残り半分に、
『ナガセ……未知の物体で出来た箱を作成し捕縛、攻撃する能力者』
『レオーネ……恐らくナガセの上司。戦闘前に逃走したため能力は不明。恐らく機関でも大物』
『人間に催眠をかけ操る能力者が存在する』
自分が知っていてもおかしくない情報を記して、宗方という男に返却した。
ここは、形の上だけでも対価を払って置くべきだろうと考えての行動だった。
>「だけど宗方さん。貴方は私たちのことを知った。だから貴方が捕まったり、操られたりすると私たちにも危害が及ぶわけ。
>正義と倫理だけで動くと、結局は回りに迷惑を駆けることになりえないから、気をつけて」
>「で、そっちの貴方は宗方が襲われても脊髄反射で動かなかったから、自制心と洞察力があるって信じるからね。
>勢いで動こうとした宗方さんを止めてちょうだい」
(言いたい事、全部言われちまったよ。……やっぱ、女は怖ぇな)
葦川の的確な判断力に、古来より延々と男達に語り継がれる論理を確認し、舌を巻きつつ。
俺は椅子から立ち上がり、白衣のポケットから出した煙草を無点火状態で咥えて、店舗の一箇所を指差す。
「あー……最初の注文の薬箱は、そこのダンボールに入ってる。
2〜3個数が足りないと思うが、急な注文だったからな、そこは諦めてくれ」
>「じゃ、それぞれの仕事に移りましょう?」
壁にかかった時計を見ると、既に街が街として活動を始めた時間になっていた。
「……といっても、薬品が品薄じゃあ店が店として動かねぇんだよな」
俺はやや困った表情で頭を掻く。
薬箱と消毒液と包帯と傷薬の切れた薬局というのは、やはりダメだろう。
「そうだな……葦川。俺はこれから商店街の近くにある、病院御用達の
薬問屋に薬を仕入れに行こうと思う。で、だ。悪ぃんだが、そこまで付いてきてくれるか?
まあ、行きたくなければ残ってもらってもいいんだが……」
そう言って視線を向けるのは、葦川の服。それは先日初めて会った時と同じ物だった。
『そういやお前さんの服、昨日と一緒だな。』
などとありがちなセクハラ発言をかまさないのは、この場に人が居る事と、
先程冷静になる手助けをされた事への感謝、それから人生経験というトラウマからだ。
【国崎:商店街へ仕入れに行こうと考えている】
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