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二つ名を持つ異能者になって戦うスレ避難所2
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しまった…たまにはPCからがっつり書こうと思ったら規制中でした。
どなたか代理投稿お願いします。ぴったり60行なので投稿の際は注意してください。
>>98
『虐殺部隊』、『ジェノサイドフォース』、『鬼ども』―――
呼び名はそれぞれあれど、それらは飽くまでも機関構成員の間で使われる俗称に過ぎない。正式名称は『局地殲滅特化型特殊作戦部隊』。
機関のサードナンバーの中の、特に血の気の多い人格を持つ異能者に薬物投与を施すことで、
人為的に常時コンバット・ハイ状態を維持させられた者たちによって構成された、機関の中で最も危険な部隊である。
彼らに今、与えられた任務は『市街に散らばる異能者を、スコアの低い者から排除していく』こと。
今ここにいる5人の兵隊たちも勿論例外ではない。だが、彼ら5人は『不運』だった。
狙いをつけた標的が、『彼』だったのだから――――…
「標的、能力発動!ハチの巣にしてやれッ!!!」
号令とともにけたたましく響く無数の乾いた銃声。まばゆいばかりの5つのマズルファイヤは、すべてがその『男』に向けられていた。
『男』はその雨のような弾幕の中を、身じろぎひとつせず悠然と歩み出した。
一歩ずつ。着実に。ゆっくりと間合いを詰め、獲物を自分の間合いへと引き込む。
『狩る者』と『狩られる者』がいるとするのならば、『彼ら』と『彼』はどちらなのだろう。
だが詰め寄る『男』の顔は、かつてのように野獣のような笑みに歪むのではなく、ただ、まっすぐに獲物を見据えていた。
闘いの高揚感に酔うのではなく、それさえも支配する。『男』は今、さらなる『強さ』を手に入れていたのだ。
『男』は近づきながらゆっくりと左手を掲げると、黒球を発生させた。
するとそこで若い隊員のひとりが銃撃を続けながら、『男』に声をかけた。
「へへへ・・・あんたのことは覚えてるぜ…『鬼神』さんよォ。あんたの性格も能力も弱点もよぉ〜〜〜〜っくなぁ…」
『男』の表情を変えず、ただ左手の黒球に力を注ぎ続ける。
「あんたの重力球はたしかに強力だ。…だけどどの技も直線的で回避はラクだ。
俺達だっていつまでも昔の俺たちじゃねぇ。金剛サンに徹底的に戦術改革を手ほどかれた…。
あんたら『旧世代』の異能者なんざ、鴨撃ちなんだよぉッ!!!」
防御から攻撃へパワーコントロールを転じたせいだろう。『男』の顔や体には、ひとつ、ふたつと銃創が刻まれていく。
だが、彼は依然黙って黒球に力を注ぐ。
おしゃべりな兵隊は気づいていただろうか。その黒球が、かつて見た黒球よりもはるかに『濃い』ものだったことに。
「あんたもバカな人だよなァ!!本当にバカだよ!!好きな女が異能者だったかなんかで殺されたらしいが、そんな理由で金剛サンを敵に回しちまうんだからよォ!!」
「黙れ。」
静かな、だがよく響く重低音が、彼のおしゃべりを遮った。
それと同時に、その左手にためられた黒球が轟音をたてて兵士たちへと放たれた!
「おぉっとォ!!」
しかし兵士たちはなんの造作もなくその一撃をかわしてみせる。
「おいおいおい、訊いてなかったのかよ老いぼれ鬼さんよ!!あんたの攻撃はァ、俺達にゃあたんねぇっての!!」
若い兵士の茶化しを無視して、『男』は身を翻し、彼らに背を向けてその場を後にしようとしていた。
「って聞いてんのかテメェ!!逃げんじゃねぇ!!」
「お…おい!」
激昂する若い隊員の後ろで、もう一人の隊員が何かに気がついた。
そう。彼らが今かわしたはずの黒球が、彼らのすぐうしろで滞空していたのだ。
「消え失せろ――――…」
『男』の声が静かに響くと、その黒球は兵隊5人をすっぽりと覆う大きさにまで一瞬で膨らんだ!
「な・・・!!??」
彼らが自分たちの状態を把握する時間さえも与えず、『男』は左掌を水平に突き出し、勢いよく握りしめた。
「…――――『シンギュラリティ・ゼオレム』ッ!!!」
刹那。
5人を覆った巨大な黒い光は一瞬で収束し、消えた。
その覆われた5人とともに、その場で文字通り音もなく『消滅』したのだ。
『男』はその様子を一瞥することもなく歩み出した。
もはやその歩みに迷いはない。かつてのように闘いを求めて徘徊する狂戦士は、そこにいなかった。
「リン・・・・。俺が必ず、救い出してみせる。」
【戦場ヶ原:新技発動。封印解除とともに以前より能力がパワーアップしている。】
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