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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
837
:
Evie
◆XksB4AwhxU
:2015/11/22(日) 18:59:55
軽くバレました、という回。石塚さんの芸歴はデビュー年で計算すると94年からですが、
ブラマヨ、次課長とは同期じゃね?という意見がファンの間ではわりと多いので、それに準じています。
今回は黒ユニ集会編、珊瑚編と共通する設定あり。設楽の台詞は感想スレ
>>448
の『ロザンが関西黒ユニの中核』を参照。
ななめ45°は能力スレの
>>748
、タカトシは
>>322
から。
【Deep down inside of me-3-】
「おう小沢、こっちや」
ロビーに降りると、受付の前で吉田が手を振っていた。22時に会う事になっていたが、ブラマヨの二人が予想よりも早く上がれたおかげで、
約束の時間より3時間ばかり早い待ち合わせとなった。小沢もぎこちない笑顔で手を振り返すと、いつも行く店に予約を入れようとケータイを開く。
「あ、ええよ別に。ここで」
吉田が指さしたのは、観葉植物の影に隠れるように設置されたベンチ。主に来客が待つためのものだが、
正直疲れていたので、ありがたい申し出ではあった。スピワの二人が腰を下ろすと、向かい合うようにブラマヨの二人が座る。
「メール読んだよ。号泣なら上の階にいるから、後で……」
「ああ、浅越なら先に行かせたで。一刻も早いほうがええからな。その……すまんな、ついでに浄化なんか頼んで」
心底申し訳無さそうに眉をへの字にした小杉。井戸田は「浄化は朝飯前」と声をかけて気にするな、と親指を立てた。
しばらく黙って互いの出方を伺う。やがて言葉がまとまったのか、小杉が口を開く。
「なあ、最近……なんか変わったこと、ないか」
だいぶ遠回しな切り出し方だった。井戸田は首をひねって「特に」と答える。
「例えば、誰かの行動がおかしいとか、様子が変とか、怪我する奴が増えたとか」
「……たしかに俺達の所には設楽さんがいるけど、あの人も仕事と石に関するゴタゴタはある程度線引きしてる」
「せやったら、ホンマに何も知らんのか?ホリプロで白をまとめとる、お前らでも?」
「ここ最近静かなのは事実だけどよ、黒の奴でも見えない設楽さんの腹の中なんて、俺達なんかに分かるわけないだろ。なあ、小沢さん」
それまで話の成り行きを見守っていた小沢は、いきなり水を向けられて戸惑ったが、井戸田の強い視線に押されて「うん」と同調する。
「さっきから何が言いたいのかな。俺達に気を遣わなくていいから、はっきり言ってよ」
すると、ブラマヨの二人は顔を見合わせてさらに表情を固くした。なるべく遠回しに、ショックを与えない伝え方を考えてきたのは
小沢にも分かったが、吉田はとうとう核心をついてきた。
「お前らの中に、黒の餌食になった奴がおる」
吉田の言葉に、スピワの二人は体をこわばらせた。それきり黙りこくってしまった吉田の代わりに、小杉が昨夜のできごとを簡潔に説明する。
聞き終わった時、井戸田の口から最初に出たのは「嘘だ」という否定だった。
「おい、いくらなんでも……言っていいことと悪いことがあるだろ、どうせつくならもっとマシな嘘を」
「しょーもない嘘つくためにこんなとこまで来るわけあるか!エイプリルフールでもないのに」
がなる吉田の隣で、小杉は組んだ指を解くと、背もたれに体を預けてふうっとため息をつく。
「とにかく、放っておけないのは事実や。コムはほとんど黒の陣地になってもうとるし……ホリプロの方にも
黒の食指が伸びたら、あとは時間の問題やからな。
相方に報告するのが一番ええんやろうけど、スケジュール知らんから捕まえようがないし……第一、縁の浅い
俺らの話なんか、素直に聞いてくれるとも思いがたいし」
小杉はよっこらせ、と立ち上がり、まだ座ったままの小沢を見下ろしてつけ加える。
「そいつにとって居心地のええ場所で、それなりに楽しくやっとるんなら、俺ら何も言わんで」
小沢は膝の上で拳を握りしめて、その言葉を胸にとどめた。
沈黙とは、もっとも労力のかからない圧迫だ。
この倉庫に窓はない。石塚から見て対角線上のドアは内側から施錠されているし、その前に設楽が立っている所為で逃げ道も塞がれた。
そして、廊下を歩いていた石塚を無理矢理この倉庫に押しこんで鍵をかけてから、設楽はずっと沈黙している。
「お前は」
重い空気に耐えられなくなってきたところで、設楽は一歩ずつ、こちらへ歩いてきた。
「破滅願望があるのかな」
予想だにしない一言。石塚が反論しようと口を開くと、それはいいというように手をかざして黙らせる。
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