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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】
563
:
Phantom in August
◆ekt663D/rE
:2008/01/27(日) 01:49:05
本スレ
>>469-473
の続き
【@渋谷・センター街】
えっ、と思った瞬間には既に、松丘の体躯は背後へとはじき飛ばされていた。
もうこれで何度目になるかもわからないアスファルトとの衝突とそれに伴う腕の擦り傷よる痛みに松丘の顔が歪む中、
その視界は確かに見覚えのある横顔が佇んでいる姿を捉える。
「何で……」
貴方が『白い悪意』なのですかと続けたい言葉は声にならない。
今まで松丘と平井によって負ったダメージはもちろん、それまで意志を持つ芸人を襲う課程で負ってきたダメージを隠さずに
その人は、つぶやきシローは感情の抜け落ちた表情のままゆっくりと顔を平井と松丘の方へと向け、ぎこちなく唇の端をつり上げた。
『……ヒヤヒヤ、したぞ。 芸人』
発される声は間違いなくつぶやきシローの物。柔道の技を使う点でも間違いはない。
何故気付かへんかったんやろうと松丘は思わず自己嫌悪の想いで唇を噛むけれども
その声は彼が舞台上で笑いを引き起こす要素でもある北関東の訛りを帯びていない、滑らかな標準語。
そんなささやかな違和感が後ろ向きではあるけれども腕は確かなこの先輩の名を松丘の選択肢から除外させていたようで。
「つぶやきさんを、解放してください……今すぐに」
しかし、平井があえぐように発する言葉で松丘はハッと我に返る。
いつまでも悔やんでばかりいても仕方がない。生来の……と言うよりもこれまでの人生で身につけた楽観的な思考を紡いで
胴体の、特に腹部の周りのボリュームの割にはやたらと華奢な四肢に力を込めて松丘は立ち上がった。
「どこに石があるかわかったんや。今回はしくじったけど次かその次には絶対に引き剥がす。
……やったらその前に降参した方がエエんちゃうんか?」
石の力の副作用なのか、それとも考えたくはないがそろそろそういう年齢なのか、今までさんざん叩き付けられてきた
以上に身体がへばっているような感覚を味わいながらも敢えて強気に出る松丘だったけれど。
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