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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】
57
:
佐川優希
◆EI0jXP4Qlc
:2005/06/23(木) 23:42:19
[title] アウトレットシアター#2
>>50
-
>>52
からの続き。便宜上、設楽&小林と対峙する芸人は爆笑問題となっております。
これは問題ありとの事で、他にこの話に当てはまりそうな芸人さんがいれば、ご意見ください。
*******
その表情を見た太田さんが、にやりと、いやらしい笑みを浮かべたのを俺は感じた。
小林が放った、第一声。
「……なんなんだ、これは」
「ん?」
設楽が尋ね返す。小林はもういちど、
「なんなんだ、これは」
とだけ言った。
「おい、それじゃわからねぇよ。何が書いてあるんだ」
設楽の集中力が途切れ、俺は呪縛から解放される。俺は太田さんを見た。案の定、設楽よりもいやらしい、策士ともいいがたい、狂気の笑みを浮かべていた。
……俺は設楽と小林に、こう言った。
「今に、分かるよ」
冗談抜きでしんどい。でも、今は子どもみたいにごねていられないのだ。
設楽がこちらの様子を伺いながら、「何を……」と言いかけた瞬間、
俺はセンターマイクを掲げ高らかにこう叫ぶ。
「さぁ! 地獄だ! 地獄の時間だ!」
設楽と小林は突然の俺の奇行に目を丸くするばかり。そんな彼らに太田さんは説明をする。
「君ら、まさかぁ、こんな雑魚共を出して、本気で不意をついたつもりじゃないだろうね?」
確かにザコなのだろうが、何せ人数が多すぎた。しかし、太田さんはそれを表に出さず、しかも、相手がリアクションをする隙も与えず、憎憎しく説明をする。
「君らさぁ、おかしいと思わなかったの。この劇場の客席に、たった二人でいることがさあ? ここはよ、田中が作り出した異次元空間なんだ。つまりだ、お前らはぬけぬけと俺らのテリトリーの中に入って来たぁってことあだ。わかるか? わかんだろ? インテリぶってるお二人さんはさぁ」
暴言を用いて、説明をする。
「でもやっぱり、バカだね。バカだよ。バーカ、ぶっぁぁぁぁっかっ! 所詮は芸人だよ! 驕り高ぶるのも甚だしいったらありゃしねぇよ! いいか、お前らは既に俺らの術中にはまってんだよ」
と、ここで太田さんはポケットから緑色の石を取り出す。
「てめぇらが狙ってんのはこれだろ? エメラルド! でもやんねーよ。俺のだかんな! バーカ!」
バーカバーカと負け犬のように続ける太田さん。悪乗りしすぎている。しかし、ここでは俺も、
「バーカバーカ!! 俺の作った空間は最強だからな! てめぇらみたいな若造のモヤシっこが打ち破れるわけねえんだ!」
と、見た目よろしく叫んでおく。仕舞には二人で、
「バーカバーカ!」
といい年こいたおっさん二人が、いい年をした若者二人に向って、叫び続けていた。
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