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【添削】小説練習スレッド【キボンヌ】

521廃墟病院 ◆ubhTcKtmc.:2006/11/17(金) 00:35:49

 まず狙われたのは、樋口だった。
 「まずはお前だ!」
 壮年の男性は、腕をゴリラのように変形させ樋口を襲う。
 「樋口!」
 太田が駆け出すが、間に合わない。ちなみに、猿橋はちゃっかり逃げていた。
 受け止めるように、樋口は顔の前でガードする。樋口の腕にゴリラ腕の拳が触れた、その瞬間。
 樋口の腕のブレスレットの石―――詳しくはその中の、半透明で白い丸い石が―――柔らかい白に光る。
 その光は時計の文字盤の図形を描き、ゴリラ腕の拳にぴたり、とくっついた。
 そのゴリラ腕は、動きを止めた。
 反動がないことに安堵しつつ、樋口は不思議に思い腕をはずす。
 「あれ・・・?」
 襲っていたはずの拳が、まったく動かない。まるで、『時が止まった』様に。
 そして、目の前の壮年の男は混乱していた。
 「なぜだ、なぜ動かねぇ・・・!」
 その腕を見ると、白い光で描かれた時計の絵が張り付いている。そして、その時計は針を進めていた。
 時計の針の進み方に危険を感じた樋口は、よける。そして、精神を落ち着けた。

 時計の針が、『ⅩⅡ』を指す。
 『時が進み』、おっちゃんはバランスを崩してこけた。

 樋口はその足をつかむ。そして、腕の白い石に意識を集中した。また、柔らかい白の光が時計を描いた。
 今度はしっかり時が止まる。ものすごく無様な格好で、ゴリラ腕を持つ男は停止した。


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