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念を使わせてみよう小説スレッド

2361:2005/01/14(金) 00:50

「ストロベリートークの途中で悪いが、ちょっといいかな?」
 今まで単なる背景と化していた八頭身が、会話に割り込んできた。
 つーか、やっぱキモッ。
「君は―――
 タカラギコ君でよかったかな」
「ええ…」
 八頭身が僕を品定めするような目で見まわす。
 おいおい、こいつホモか何か?
「…やっぱり、似ている」
 見比べるように、僕とギコを交互に見やる八頭身。
「これはもう、他人の空似とかそういうレベルじゃないぞ。
 いや、君とギコが似ているんじゃない。
 君がギコに似ているんだ。
 どういう事だ?
 君は一体、ギコの何なんだい?」
 そうなのだ。
 僕はギコの模造品で、代用品。
 ギコは僕の原型であり、雛型。
 だから僕は、本物であるギコの前では存在意義を無くす。
 だから、きっと、狐さんも、僕を、ギコの―――
「似てないだろ」
 ―――!
 狐さんのその言葉に、僕は息を詰まらせた。
「いや、狐。
 どっからどう見たって…」
「そうか?
 俺の目には、別人どうしにしか映らないけどな。
 だってこいつもギコも、違う人間じゃないか。
 決して代えの利かない、たった一人の人間じゃないか」
 いとも簡単そうに、狐さんはそう言った。
 どうして。
 どうしてこの人は、僕とギコを前にして、そんな事が言えるんだ。
 僕に気を遣っての嘘かとも思ったけど、違う。
 この人はそんな嘘をつくような人ではない。
 本気でそう言っているのだ。
 だけど、どうして―――


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