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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

1 ◆VnfocaQoW2:2010/04/04(日) 00:20:17

雑談、キャラクターの情報交換、
今後の展開などについての総合検討を主目的とします。
今後、物語の筋に関係のない質問等はこちらでお願いします。

278話以降、3ルートに分岐することとなりました。
ルートAは従来通りのリレー形式に、
ルートB、Cは其々の書き手個人による独自ルートになります。

規約はこちら
>>2

2名無しさん@初回限定:2010/04/04(日) 00:21:17

◆決まりごと

・キャラの死を書くにあたって
 バトロワ物の華であるがゆえに、書くときは注意深くね。
 「ぞんざいな死」がダメなのはもちろんのこと、話全体の流れも良く考えて。

・UP宣言
 本スレへのUP前に、検討スレにその旨を書き込みましょう。
 半日以上前に宣言→UPの1時間前に最終宣言が主流のようです。

・ストーリーの流れ
 参加者の一部はゲームそのものに反抗し、どこかの段階で主催者を倒します。
 最後の一人になるまでは殺しあいません。

・知らないキャラクターを書く場合
 過去ログを熟読して特徴をよく掴んでから書きましょう。
 キャラクターについての疑問点があったら有識者に有識者に聞いてみましょう。
 迷惑をかけないように
・監察・刺客を書く場合
 監察は、>>の『ルール違反』を犯した参加者に警告を与えます。
 締めの言葉は「死ぬことになる」で、要件を伝えたら消えます。
 刺客は、警告を無視した参加者にしか攻撃できません。

・バトンを受けるにあたって
 書き出す前に時間、グループ、スタンス、現在位置、所持品、能力を把握して
 矛盾無く繋ぎましょう。
 どこかに矛盾がある場合は、修正依頼がかけられる場合もありますよ。

・特殊能力について
 キャラ固有の特殊能力は原則、制限されていません。
 流れとバランスを考えて使用したり、筋に沿って能力制限をかけたりして、
 話を盛り上げましょう。

・書きたいキャラが被った、その展開は勘弁… etc.
 ここで相談しましょう。落ち着いて。

3名無しさん@初回限定:2010/04/04(日) 00:22:58

◆書式のお約束

・名前欄に、そのSSのタイトルを記入しましょう。
・冒頭に半角で 『>(レス番)』と打ち、どの続きを書いているかを明示。
・冒頭及び必要だと思われる個所では、半角・24時間表記で『(時間)』を記入。
・一連の書きこみが終わったら最後に『↓』を記入。
・一連の書き込みで死人が出たら、↓マークの下に
 【(参加者番号)(参加者名及び主催者名)(死亡 残り(数)人】と記入。
・一連の書き込みでグループ、スタンス、現在位置、所持品、能力制限が変更さ
れた場合、
 その旨を↓マークの下に記入。


1 名前:こんな感じ 投稿日:2002/01/31(木)
>303
(21:18)

琢麿呂、雷蔵を銃殺。

            ↓

                【No.13:海原琢磨呂】
                【所持品:銃器(詳細不明)
                       :重い物(詳細不明)】
                【スタンス:近づいてきたら殺る】
                【能力制限:無し】
                 NO.10 貴神雷贈 死亡 ―――残り38人

それ以外では・・・↓


【グループ名:(名前を入記)・(名前〜)】
【現在位置:】
【スタンス:(一致していて、その必要があれば)】
【備考:(必要があれば)】


【(キャラ名)】
【現在位置:(グループ欄で書いてあれば必要なし)】
【スタンス:(グループ欄で書いてあれば必要なし)】
【所持品:】
【能力:】
【備考:】

・・・・・・と言った感じでお願いします。

4名無しさん@初回限定:2010/04/04(日) 00:28:40

【現行作品スレ】
バトル・ロワイアル 【今度は本気】 第7部
ttp://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1228228630/

【過去作品スレ】
バトル・ロワイアル 【今度は本気】 第6部
ttp://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1122229185/
バトル・ロワイアル【今度は本気】第5部
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1053422142/
バトル・ロワイアル 【今度は本気】 第4部
ttp://www2.bbspink.com/erog/kako/1044/10442/1044212918.html
バトル・ロワイアル 【今度は本気】 第3部
ttp://www2.bbspink.com/erog/kako/1029/10293/1029399672.html
バトル・ロワイアル。【今度は本気】 第2部
ttp://www2.bbspink.com/erog/kako/1012/10127/1012701866.html
リアル・バトル・ロワイアル。【今度は本気】
ttp://www2.bbspink.com/erog/kako/1008/10085/1008567428.html


葱板バトルロワイアル まとめサイト仮設所(現在休止中?)
ttp://d1s.skr.jp/ergr/
編集サイト(現在休止中?)
ttp://syokikan.tripod.com/

5名無しさん@初回限定:2010/04/04(日) 00:29:13

◆設定

<世界>
・舞台となる孤島及び世界は、ルドラサウム(巨大な白い鯨型の絶対神@鬼畜王
ランス)が
 ゲームの為に造ったもの
・参加者はルドラサウムが召喚した
・参加者たちは、言語の壁を越えて会話することができるが、文化の違いまで
はわからない
・ルドラサウムの部下、プランナーもそれに関わっている


<ゲーム>
・毎日0:00、6:00、12:00、18:00の四回、定時放送が入る
・参加者は首輪を装備している。首輪には爆弾、集音マイク・発信機が仕掛けら
れている
・参加者はランダム配布物(主に武器)、デイバックに非常食と水少量、地図を
所持
・監察は、ルール違反者に警告を発する役割
・ルール違反は以下4点で、上のものほど重要度が高い
  :主催者への反乱
  :ゲーム進行の阻害(首輪の破壊・解析など)
  :島からの逃亡
  :馴れ合い、戦意無し
・刺客は、監察の警告を無視した参加者を始末する

6名無しさん@初回限定:2010/04/04(日) 00:29:41

◆参加者1(○=生存 ×=死亡)

○ 01:ユリーシャ  DARCROWS@アリスソフト
○ 02:ランス  ランス1〜4.2、鬼畜王ランス@アリスソフト
× 03:伊頭遺作  遺作@エルフ
× 04:伊頭臭作  臭作@エルフ
× 05:伊頭鬼作  鬼作@エルフ
× 06:タイガージョー  OnlyYou、OnlyYou リ・クルス@アリスソフト  
× 07:堂島薫  果てしなく青い、この空の下で・・・。@TOPCAT
○ 08:高町恭也  とらいあんぐるハート3 SweetsongForever@ivory
× 09:グレン  Fifth@RUNE
× 10:貴神雷贈  大悪司@アリスソフト
× 11:エーリヒ・フォン・マンシュタイン  ドイツ軍
○ 12:魔窟堂野武彦  ぷろすちゅーでんとGOOD@アリスソフト  
× 13:海原琢磨呂  野々村病院の人々@エルフ
× 14:アズライト  デアボリカ@アリスソフト  
× 15:高原美奈子  THEガッツ!1〜3@オーサリングヘヴン  
× 16:朽木双葉  グリーン・グリーン@GROOVER
× 17:神条真人  最後に奏でる狂想曲@たっちー
× 18:星川翼  夜が来る!@アリスソフト  
× 19:松倉藍(獣覚醒Ver)果てしなく青い、この空の下で・・・。@TOPCAT
× 20:勝沼紳一  悪夢、絶望@StudioMebius

7名無しさん@初回限定:2010/04/04(日) 00:29:56

◆参加者2(○=生存 ×=死亡)

× 21:柏木千鶴  痕@Leaf
× 22:紫堂神楽  神語@EuphonyProduction
× 23:アイン  ファントム 〜Phantom of Inferno〜@nitro+
× 24:なみ  ドリル少女 スパイラル・なみ@Evolution
× 25:涼宮遙  君が望む永遠@age
× 26:グレン・コリンズ  EDEN1〜3@フォレスター
× 27:常葉愛  ぶるまー2000@LiarSoft
○ 28:しおり  はじめてのおるすばん@ZERO
× 29:さおり  はじめてのおるすばん@ZERO
× 30:木ノ下泰男  Piaキャロットへようこそ@カクテルソフト
× 31:篠原秋穂  五月倶楽部@覇王
× 32:法条まりな EVE 〜burst error〜@シーズウェア  
× 33:クレア・バートン  殻の中の小鳥・雛鳥の囀@STUDiO B-ROOM
× 34:アリスメンディ  ローデビル!@ブラックライト
× 35:広田寛  家族計画@D.O.  
○ 36:月夜御名紗霧  Rumble〜バンカラ夜叉姫〜@ペンギンワークス
× 37:猪乃健  Rumble〜バンカラ夜叉姫〜@ペンギンワークス
○ 38:広場まひる  ねがぽじ@Active
× 39:シャロン  WordsWorth@エルフ
○ 40:仁村知佳  とらいあんぐるハート2@ivory

8名無しさん@初回限定:2010/04/04(日) 00:30:08

◆運営側(○=生存 ×=死亡)

○ 主催者:ザドゥ  狂拳伝説クレイジーナックル&2@ZyX
× 刺客1:素敵医師  大悪司@アリスソフト  
○ 刺客2:カモミール・芹沢  行殺? 新選組@LiarSoft
○ 刺客3:椎名智機 將姫@シーズウェア
○ 刺客4:ケイブリス 鬼畜王ランス@アリスソフト
○ 監察官:御陵透子  sense off@otherwise

9284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/04/04(日) 01:16:21
代理投下終了しました。
それとスレ立てお疲れ様でした。

10名無しさん@初回限定:2010/04/04(日) 01:35:00
本スレにここのアドレス貼りました。

11284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/04/05(月) 19:10:54
279話までのまとめをUPしました。
パスはbatoです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org786471.zip.html

249話入れ替えました。
時系列まとめはルート別にしようとしたものの
なんか使いにくそうなので色別で分けました。
PM8:00以降はルート別にきちんと分けます。
不評でしたら元に戻します。

次のUPは来週の月曜日の予定です。
また水曜日。

12284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/04/07(水) 19:21:53
すみません。
今日に希望の残骸を本投下する予定でしたが、もう一本作品書いてからにします。
投下する前日には加筆修正箇所をここに投下します。

13284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/04/12(月) 19:02:14
281話までのまとめをアップしました。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org805414.zip.html

パスはnegiです。
次は遅くても来週の月曜日に。

14名無しさん@初回限定:2010/04/12(月) 23:56:01
>>13
いつもご苦労様です。
ttp://d1s.skr.jp/ergr/
反映させておきました。
投下の方は今週末予定です。

15284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/04/19(月) 18:56:29

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org823284.zip.html

282話までのまとめをUPしました。
パスはrowaです。

>>14
遅れましたが更新ありがとうございました。

16284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/04/26(月) 19:24:35
283話までのまとめをアップしました。
パスはnegibaです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org841226.zip.html

来週は都合により金曜日までPCを扱えない状態が続いてしまうと思います。
すいませんが次回の更新は来週の金曜日の予定になってしまいそうです。

17284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/05/07(金) 19:21:42
◆VnfocaQoW2さん、2時間以上に渡る投下お疲れ様でした。

283話までのまとめをUPしました。
パスはnegiです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org867416.zip.html

次回は来週の月曜日にUPします。
何か更新します。

18284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/05/10(月) 22:59:28
前回のアップ時に283話目に当たる『おやすみぃ……』を収録し忘れてしまってました。
すみませんでした。
その分を収録したまとめをアップしました。
パスはbatoroです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org876223.zip.html

時間がなく他の更新はできませんでした。
来週の月曜日までには何らかの更新を行いたいと思います。

19284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/05/17(月) 18:52:15
何の更新もできませんでしたが一応生存報告。
まとめは前回と同じです。
パスはsageです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org892153.zip.html

20名無しさん@初回限定:2010/05/19(水) 21:03:54
中々タイミングが合わず更新ファイルを拾えないせいで更新できず申し訳ない。
毎週月曜かな……?

21284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/05/24(月) 19:59:01
更新する暇がなく今回も前と同じまとめです。
パスはrowaです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org910497.zip.html

>>20
返事が遅れてすいません。
要望がありましたら月曜以外にもUPしますので。

22284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/05/31(月) 18:48:22
284話までのまとめをUPしました。
変更なしでごめんなさい。
パスはsageです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org928124.zip.html

23284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/06/07(月) 19:25:26
先週のと同じです。
パスはrowaです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org947973.zip.html

24284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/06/14(月) 12:45:46
都合により、今日、明日とアップができません。
すみません。
水曜に何らかの更新をしたいと思います。

25284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/06/16(水) 22:40:33
名簿関係とSS一覧の微修正を行いました。
パスはbatoです。
次回は遅くても月曜日に更新したいと思います。
その際、まとめに大幅な更新があるかも知れません。
その場合、更新してないまとめも一部アップします。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org968293.zip.html

26284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/06/21(月) 20:18:17
項目を一つ追加しました。
パスはnegiです。
今週の水曜日の深夜に更新をする予定です。
今回追加した項目の内容も一部変更になるかも知れませんの。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org979243.zip.html

27284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/06/23(水) 19:06:10
すいません延長します。
遅くても来週の月曜日にUPします。
それとまとめサイト管理人さん先週の更新どうもでした。

28284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/06/28(月) 20:39:23
なかなか思うように進行できませんでした。
とりあえず前回のを再UPします。
パスはbatoです。

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org993326.zip.html

29284 ◆ZXoe83g/Kw:2010/07/04(日) 23:24:43
事情により今度のUPは水曜日の予定です。

30 ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 18:59:29
お久しぶりです。
以下12レス、「戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜」
以下11レス、「戦慄のパンツバトル!〜P−3〜」
以下09レス、「戦慄のパンツバトル!〜ランス〜」
以下12レス、「戦慄のパンツバトル!〜智機〜」
を仮投下いたします。

次回は「ほんとうのさよなら」。
観月しおり、エンジェルナイト、?????が登場予定です。

31戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(1/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:00:42
>>235
(ルートC:2日目 16:50 D−6 西の森外れ・小屋3)


  ―――言ってみろ


いらだちをポーカーフェイスでくるりと包み、
心で舌打ちを乱打しているのは月夜御名紗霧。
彼女は交渉とボディチェックを同時進行させるという
己の提案を心底後悔していた。

(ああっ、ホントに、全く、もうっ!)

相手に飲まれずに交渉を進める為に、ランスを投入して場を乱す。
己の思考力を回復するのではなく、相手の思考力を低下させる。
それでイーブン。
紗霧の意図ではあった。
確かに効果は上がっている。
しかし、もはや紗霧の手の届かぬところまで上がってしまっていた。

(だらしないです。だらしなさ過ぎです、椎名智機!
 貴女ロボットでしょうが!
 それとも実はダッチワイフですか?
 要らぬ科学を無駄に詰め込んだ非モテ男の夢と希望の結晶か何かですか!?)

油断ならぬ交渉人であるはず目の前の人型機械は、
今や雌達磨と成り下がっている。
四肢が、脱落したのだ。
ランスの愛撫より生まれたあまりの快楽によって。

32戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(2/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:02:10
 
「じっ…… じゆ、ううっ♪ はぁはぁ、じっ、ゆぅぅうっ!
 をおおっ、あっ! あっあっあーーー、与え、てっ、てぇぇ……
 ひぃふう、ひいふぅ…… 欲しい、欲しいのぉぉぉぉっ!!」

自由を与えて欲しい。
言葉の体を為さぬ智機の言葉は、このような意図を伝えようとしていた。
紗霧はビクンビクンと震える彼女に三度聞き返し、ようやくそのことを理解する。

交渉の開始から十余分。万事がこの調子だ。
因みに紗霧が智機より得た情報は、下記六項目のみである。

 1.椎名智機とは主催者ではない。主催者の備品である
 2.備品ではあるが、意思を持っている
 3.備品ゆえに、主催者に牙を向かぬよう、制御がかかっている
 4.東の森の火災に主催者たちが巻き込まれたため、指揮系統が混乱している
 5.自分は、その混乱に乗じて上手く指揮の輪と監視の目から逃れることが出来た
 6.主催者の殲滅による3の制御からの脱却が、智機たちの望みである

それらは智機たちの立場説明に過ぎぬ。
紗霧はまだ一片の情報すら渡していない。
交渉は、まだ始まってもいないのだ。

「がはははは! どうだ智機ちゃん、俺様のゴールドフィンガーは?」

智機の背後にぴたりと張り付くランスが、
胸を揉む手を止めぬまま、智機に問うた。
言葉こそ智機に掛けられているものだったが、
目線はテーブルのこちらの紗霧に向いていた。

33戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(3/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:03:19
 
(まったく、この男ときたら……)

ランスは、見せ付けているのだ。
なんの意図があってそのようなことをしているのか紗霧には分からぬし、
どうせ下品な意図だろうから分かりたいとも思わないが、
彼は確かに含むものを持っているのだと、紗霧は確信している。


  ―――言ってみろ


それが紗霧の苛立ちを加速させる。
もう紗霧はポーカーフェイスを崩している。
舌打ちも音に出している。

自慢げな笑い声を響かせているランスも。
ド下品なアヘ顔を晒す智機も。
それを傍観している自分も。
智機は、何もかもにうんざりし、苛立っていた。

それでも紗霧は、苛立つ自分に流されなかった。
感情と思考を別の流れとして制御したいた。
この光景の何にそれほど苛つくのか。
並々ならぬ苛立ちの根源を探るべく、紗霧は思案を巡らせる。


  ―――言ってみろ

34戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(4/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:04:36
 
それに、ブレーキがかかった。
それ以上追求してはいけないのだと。
その方向に視線を向けてはいけないのだと。
思考の流れが、何かに止められていた。

「智機ちゃんはカワイイな!」
「戯言を…… 私が可愛いはずなんて、ない……」
「そうでもないぞ? 俺様、素直に感じる子は大好きだからな!」
「ウソ…… だっ!」

ゴトリ。テーブルの下で何かが落下音を立てた。
と、同時に紗霧の鼻を突いたのは濃厚な雌の匂い。
それが智機の顔を不快げに歪ませた。


  ―――言ってみろ


「ランス、いつまで乳揉みをしているつもりですか?
 もう十分堪能したでしょうに」

苛立を隠し切れぬ紗霧が、怒りの形相でランスにボディチェックの終了を促す。
もう、何度も紗霧はランスに同じ内容を訴えている。
言葉で、態度で、目線で。
ランスはそれを全て却下している。無視している。
しかし。
 
「うむ、紗霧ちゃんの言うとおりだ。
 智機ちゃんのおっぱい周辺には危ないものがなかったからな」

35戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(5/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:05:30
 
ここに来てランスはようやく紗霧の言葉を受け入れた。
苛立ちがほんの一瞬だけ緩和され、胸を撫で下ろした紗霧だが、
続くランスの行動に、油断した己を恥じずにはいられなかった。
ランスは、テーブルの下にいそいそと潜り込んだのだ。

「ではそろそろ本命の隠し場所をチェックしよう!」
「No!! 下着はダメだ!!」
 
ランスは紗霧の言葉を、自分の都合の良いように勝手に解釈したらしい。
乳のチェックが終れば股間のチェック。
要らぬ所で知恵が回ることだと、紗霧の偏頭痛は益々深まってゆく。

「おやぁ? 何故ぱんつを隠すんだ智機ちゃん?
 まさか本当にアソコに凶器を隠しちゃいないだろうなぁ?」

ランスとて、この対談の重要性は理解しているはずだ。
己が担うべき役割、紗霧が期待している働きも理解しているはずだ。
であるにもかかわらず、この無軌道ぶりは、何であるのか?

余りにもフリーダム。
余りにもガキ大将。

紗霧は思い知った。
ランスを制御できるなど、思い上がっていたのだと思い知った。
実際、平時のランスの手綱は取れていた。
だが、この暴れ馬は一旦野に放ってしまおうものなら、
己の気の済むまで走りきらぬ限り、或いは足でも折らぬ限り、
決して足を止めることはないのだと、紗霧は痛恨の痛手として反省した。

36戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(6/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:08:49
 
そんな紗霧の落胆を知ってか知らずか。
いや、知っているに決まっているランスは、
またしても紗霧の神経を逆撫でる。

「パンツ遊び☆リターンズ」
「はぁ、パンツ遊び……」

テーブルの下からランスの底抜けに愉快な声が響き渡り、
紗霧はその内容の余りの阿呆らしさに深い溜息を漏らす。

紗霧は心底呆れた。
しかし、緊張した。
おかしなことだった。
呆れと緊張は、普通は並列しない。

紗霧はその違和感を意識する。


  ―――言ってみろ


意識しない。
意識してはならない。
意識は逸らされねばならない。
 
「わははは、それそれ、ぐいぐい」
「はぁうっっ…… きゅん、っ……
 私の負けだ。もうどうにでもするがいい……」

37戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(7/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:09:41
 
智機がついに陥落した。
その解放と諦観の入り混じった投げやりな言葉の響きに、
紗霧の中の何かが、記憶と、繋がった。


  ―――言ってみろ、お前は何だ?


鍵が差し込まれた。扉が開かれた。
その向こうから、記憶が雪崩れの如く押し寄せた。
そうなってはもう、意志の力で押さえ込めるものではなかった。
押さえ込まれて、押さえ込まれて、反発力を高めきったそれは、
フラッシュバックとなり、紗霧を追体験の淵に追い込んだ。


  ―――遺作お兄さんの精液を処理するための便所です



   =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-=   


79度―――

伊頭遺作は79度もの数、精を紗霧に放った。
時間にして16時間ほど前、竜神社でのことだ。

38戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(8/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:10:22
 
休憩は無い。
陰茎を膣から抜くことすらしなかった。
処女として。いや、たとえ遊び慣れた女にとってしても、
それは条理を越えた、恐ろしい拷問であろう。

紗霧はその苦痛と恐怖に耐え切った。

肉体の感覚に引きずられぬ鋼の意志。
遺作の言動と表情を読んだ上での演技。
生まれと育ちから来る雌伏の精神。

それらが奇跡的にかみ合った結果、
紗霧は五時間もの連続強姦を経て尚、
紗霧であることを保ちきったのだ。

だがそれは、正気のまま理解していることを意味している。
全ての陵辱と苦痛が記憶として残っている。
狂気にも快楽にも逃げるを良しとしない精神の強さが、
なお一層、紗霧の体験を鮮烈なものとしてしまっている。

狭い社の暗い天井を覚えている。
障子越しの月光を覚えている。
冷たい隙間風を覚えている。
秋の虫の音を覚えている。

魚臭い息を覚えている。
濁った目を覚えている。
乾いた唇を覚えている。
汚い無精髭を覚えている。

39戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(9/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:11:35
 
舌が皮膚を這いずる感覚を覚えている。
乱暴な指の動きを覚えている。
もっと乱暴な腰の動きを覚えている。
精液の生ぬるさを覚えている。

演技で何を口走ったのか覚えている。
本気でどう感じたのか覚えている。
演技と本気の境界を失った瞬間を覚えている。
思考を停止した契機を覚えている。

  ―――言ってみろ、お前は何だ?
  ―――遺作お兄さんの精液を処理するための便所です

全部、覚えている。
忘れたいのに、覚えている。

トラウマ―――
その陳腐な響きと巷で簡単に使われている事実を、紗霧は嫌う。
だから彼女は遺作との五時間がそれであることは決して認めぬし、
己を成長させる為の良い経験であったなどと嘯くことであろう。

それでも。拭いがたい屈辱の忘れ得ぬ悪夢として。
紗霧の体と心に遺作が刻み込まれていること。
性行為に嫌悪感を持ってしまったこと。

それは、紛れも無い事実である。

40戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(10/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:13:27
 
 
   =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-= ・ =-=-=-=-=   


時間にして十秒も無い。
その十秒で紗霧の様相は劇的に変化した。

顔面は蒼白。体温は低下。
にも関わらず、心拍数は異常に高い。
視界は暗く歪み、平衡感覚も心許ない。
真夏の犬のそれの如く、呼吸は荒い。

(いけない―――
 この弱い自分を、私は知らない。
 この心の作用を、私は抑えられない)

心とは、思考によって制御すべきものだ。
月夜御名紗霧は、そう考え、そう実践してきた。
だから、あの事から能動的に目を逸らした。
だから、あの事を選択して意識の隅に追いやった。
思い返すと心乱れる思い出など、思い出さなければよいだけだ。
それで、克服できた気になっていた。

月夜御名紗霧は。
己の心の働きと、体に与える影響を甘く捉えていた。
己の良識と乙女心を、軽く見積もっていた。
思い出さずとも蘇ってしまう記憶があるなど、知らなかった。

41戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(11/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:14:10
 
「よし。じゃあ好きにしよう」
「だっ、だから好きにしろと……」

紗霧の目の前で行われている乱痴気は、
不快を通り越し、嫌悪を飛び越えて、
もはや恐怖の域まで達してしまっている。

ランスの指が怖い。
ランスの舌が怖い。
智機のわななきが怖い。
智機の喘ぎが怖い。
この匂いが怖い。
この熱気が怖い。

この空間の全てが、怖い。

「だから好きにしているのだ。
 俺様が今イチバンやりたいことは、おまたイジイジだからな!
 いーんぐりもーーんぐりーーー」
「はきゅぅぅん♪」

紗霧は黙して席を立ち、小屋の外へと小走りで向かう。
こみ上げる吐き気を堪えながら。
ランスと智機から、紗霧に制止の声が掛けられることは無かった。
二人にとって紗霧は、もはや意識の外の住人であった故に。


             ↓

42戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(情報1/1) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:14:38
 
(Cルート)
 
【現在位置:西の小屋内 → 西の小屋外】

【月夜御名紗霧(元№36)】
【スタンス:反抗者を増やし主催者へぶつける、計画の完遂、モノの確保、
      状況次第でステルスマーダー化も視野に
      ①自分を取り戻す
      ②智機との交渉を再開する】
【所持品:スペツナズナイフ、金属バット、レーザーガン、ボウガン、
     スコップ(小)、メス1本、指輪型爆弾×2、小麦粉、
     文房具とノート、白チョーク1箱、謎のペン×8、
     薬品数種類、医療器具(メス・ピンセット)、対人レーダー、解除装置】

43戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(1/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:15:27
>>235
(ルートC:2日目 18:50 D−6 西の森外れ・小屋3)

紗霧との交渉とランスのセクハラとを同時進行させる。
意外な申し出ではあった。
しかし、このような苦し紛れの提案が紗霧から為されたこと自体、
交渉が智機主導となっている証左である。
P−3はそう判断した。
この有利を継続する為には、下らぬと言って提案を却下するより
無頓着に受諾して、相手に余裕を見せた方が効果が高い。
P−3はそう予測した。

P−3は即座にインスタントメッセージ機能(IM)を起動。
判断と予測を、本拠地の茶室に潜む智機に送信。
データは滞りなく到着した。

10秒―――返答無し。
20秒―――返答無し。
30秒―――返答無し。

しかしP−3は動揺しない。
返答無き可能性は十分に承知していたが為に。
本機は本機で為すべきタスクの多くがある。
しかも管制室の各種端末からの支援が受けられぬ状況であるならば、
二人三脚の如く、全てを相談して意思決定することは不可能。
判断の多くは、自ら下さねばならない。

故にP−3は返答した。
本機の返答を待たずして。
諾、と。

44戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(2/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:17:08
 
――で、現実である。

「じっ…… じゆ、ううっ♪ はぁはぁ、じっ、ゆぅぅうっ!
 をおおっ、あっ! あっあっあーーー、与え、てっ、てぇぇ……
 ひぃふう、ひいふぅ…… 欲しい、欲しいのぉぉぉぉっ!!」

達磨となったP−3の姿が、そこにあった。
四肢パーツがそれぞれ肘、膝から脱落している。
排熱効率を上げて熱暴走を防ぐ観点から言えば、
原始的ではあるものの効率的な手段であった。

即ち。P−3は熱暴走の際まで追い込まれていたのだ。
ランスの執拗なまでのボディチェック――― 愛撫によって。

P−3は知らなかった。
己のオートマンとしての肉体が、これほどまでに快楽に弱いとは。
P−3は知らなかった。
鬼作を篭絡した筐体には、皮膚感覚を遮断する特殊なソフトウェアが
インストールされていたことを。

「がはははは! どうだ智機ちゃん、俺様のゴールドフィンガーは?」

ランスの得意げな問いかけに、しかしP−3は答えない。
強がりも冷笑もしない。できない。
P−3に唯一できることは、こみ上げる快楽をひたすら耐えることのみである。

上気した頬、乱れる吐息、切なげな眉根、わななく肢体。
端からから見れば既に堕ちきっているとしか思えぬ様相を呈してはいる。
それでもP−3は見えないところで耐えている。

45戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(3/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:18:10
 
例えば、性感に埋め尽くされんとするメインメモリに対し、
手動にて3%の未使用領域を確保しつづけている。
例えば、音声発生ユニットへのリモートコントロールアプリケーションを
起動状態のまま保っている。
例えば、リフレッシュレートの間隙を突いては、IMにて
オリジナル智機へメッセージを飛ばしている。

この3%と2つのアプリのみを、彼女は全ての機能を擲って死守している。
なぜか?
それは、彼女が己自身の脳と舌による交渉を諦めた故。
それは、オリジナル智機に遠隔交渉させる以外に方法が見出せなかった故。

「智機ちゃんはカワイイな!」

ドクン、と。
P−3の情動波形が大きく波打った。
それは快楽に流されて昂ぶっている波形とは様相を異にする、
突発的で分析不能な乱れであった。

「戯言を…… 私が可愛いはずなんて、ない……」

P−3は反射的に否定の言葉を呟いた。
そこには計算も奸智も働いていない。

(可愛い……?
 何故、私の情動発生器がこのたった四文字にここまで揺れる?
 分析したい…… 己の未知なる情動と、その根拠を……)

「そうでもないぞ? 俺様、素直に感じる子は大好きだからな!」

46戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(4/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:19:32
 
ランスは更に睦言を紡ぐ。
P−3は更に否定する。

「ウソ…… だっ!」

P−3の短い悲鳴と共に、音を立てて剥離されたのは
亡霊紳一が貞操帯と称した下腹部の保護パーツ。

  ―――可愛い。
  ―――大好き。

この二言が産んだP−3の動揺は凄まじく、また瞬間的な負荷も甚大であった。
保護パーツの剥離は、こうした負荷から来る熱暴走を未然に防ぐ為に、
ソフト側ではなくハード側が起こした直接対策であり緊急避難であった。

(No…… もうダメだ、もう耐えられない。
 健全で冷静な思考が発生させられない……)

P−3の祈りが通じたのか。
救いの手は敵であるはずの月夜御名紗霧から差し伸べられた。

「ランス、いつまで乳揉みをしているつもりですか?
 もう十分堪能したでしょうに」
「うむ、紗霧ちゃんの言うとおりだ。
 智機ちゃんのおっぱい周辺には危ないものがなかったからな」

ランスが言葉とともに、P−3のバストから手を離した。
圧倒的な開放感が、P−3の胸中に広がった。

47戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(5/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:20:18
 
(これでようやくこの地獄の責め苦から解放されるのか……)

HDDの回転が緩やかになってゆく。
メモリの不正占拠が解放されてゆく。
P−3はようやく、一息がつけた。
しかし、二息目をつく暇は与えられなかった。

「ではそろそろ本命の隠し場所をチェックしよう!」

ランスの声はテーブルの下から。
より正確には押し開かれたP−3の両腿の間から。
ランスの目線と伸ばされた人差し指の意味が瞬時に理解され、
解放の余韻に浸っていた彼女の頭に冷水が浴びせかけられた。

「No!! 下着はダメだ!!」
「おやぁ? 何故ぱんつを隠すんだ智機ちゃん?
 まさか本当にアソコに凶器を隠しちゃいないだろうなぁ?」

閉じるべき膝が無く。遮るべき腕も無く。
P−3ができる拒絶の意思表明は、
いやいやと体を捻ることのみであった。

ランスはそこでふっと微笑み。
下着に触れんとしていた指で自身の髪をかきあげ。
カッコイイポーズを取って、言った。

「パンツ遊び☆リターンズ」

48戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(6/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:22:34
 
P−3は耳を疑った。
キメポーズで。
斜に構えて。
タメてまで。
そんな阿呆なこと言うはずがないのだと。

「はぁ、パンツ遊び……」

P−3は、紗霧の溜息でやはりそんな阿呆なことを言ったのであり、
自分の空耳などでは決して無く、
ランスという男の底知れぬ底の浅さを、漸く実感した。

「わははは、それそれ、ぐいぐい」

P−3はランスに下着を摘まれ、細く絞られたそれを押し付けられた。
濡れたショーツの生地が己の最大限に膨らんだ肉芽に擦れた衝撃は凄まじく、
自らのコンデンサが蓄える高圧電流よりもなお激しく鋭い刺激が、
P−3の脳髄に鮮烈に焼き付けられた。

「はぁうっっ…… きゅん、っ……」

P−3にはできなかった。
この感覚を、意味のある言葉で表現することも。
沈黙で以って耐えることも。

ランスは引き絞り押し付けたショーツを、小刻みに左右に震わせている。
どろんと緩やかで濃厚な細波が、着実にP−3を追い詰めてゆく。

49戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(7/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:26:01
 
(No! 理解不能な!
 理解不能な感覚が、私を究竟まで押し上げようと……っ!)

理解不能といいつつも、P−3は理解していた。
これが、この先にあるのが、エクスタシーであると。

(ああっ…… 私のアソコ…… 膣…… ヴァギナ、は、遂に……)

四肢に痙攣の予感が走る。
視界が点滅しだす。
チューブ式筋繊維が解放のための緊張状態に突入する。
そこで……

(……お○んこ、イかない???)

テンションが、上がり止った。
刺激が、感じられなくなった。
自然と喰いしばっていた歯を緩め、眉根に寄せた皺を解きながら、
P−3はランスの顔を視界に納める。

ランスは笑っていた。
いい笑顔で笑っていた。
それはとても意地悪な笑みであった。
サディズム溢れる笑みであった。

その笑みに、P−3は悟る。
ランスは自分の絶頂をコントロールしているのだと。
人如きに制御をいいようにされている。
それも、プログラムではなく、営み如きに。

50戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(8/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:26:45
 
本来のレプリカ智機に、それが許せるはずが無かった。
オートマンは、人より優れている。
そのプライドが、甘受させぬはずであった。

であるにも関わらず、P−3は憤らぬ。
いいようにされてなお、求めている。

疼いている。絶頂を間際にして到達できなかった体が。
火照っている。未だ燃え尽きぬ官能の炎が。

この男に、して欲しいのだ。
最後まで、して欲しいのだ。
その欲求を伝達しないことなど、不可能なのだ。

「私の負けだ。もうどうにでもするがいい……」

投げやりな口調のその裏で、P−3は期待に打ち震えていた。
あの感覚の先を知ることが出来る、その予感で胸が満ちていた。

(No。きっと、それだけで留まらないだろう。
 一度発情した男は、射精をしたがるものだと聞き及ぶ。
 だとすれば私は…… 私は……
 機械の身でありながらセックスの悦びを知ることが出来るのか!?)

P−3は続く展開に益々身を熱くする。
与えられる全ての快楽を余すところ無く貪る気力に満ちている。

51戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(9/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:27:26
 
だというのに。
ランスという男は。

「よし。じゃあ好きにしよう」

動かないのだ。
P−3の想いを裏切って、待機しているのだ。
P−3の羞恥を、情欲を、観察しているのだ。

「だっ、だから好きにしろと……」

快楽をエサに、掌の上で転がされている。
P−3にはそれが分かった。
分かったとてなお、情欲は止まなかった。
とにかく、欲しかった。
この男の与えるものが欲しかった。
どうねだればこの男がしてくれるのか知りたかった。
そのためなら、どんなことでも喜んでしようと思った。

そこに。いまさら。

================================================================================
T−00:初期の任務から状況は変わった。作戦を変更する
================================================================================

あれほど待っても来なかった本機からのIMであった。
P−3の胸中で悶え狂っていた赤黒い獣が、少しだけ鎮まった。
その、ほんの少しの余裕の中で、P−3は気付く。
性的欲求が最優先タスクに居座り続けていたことに。

52戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(10/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:28:30
 
(おかしなものだ……
 これほどまでに激した感情を抱いてなお、
 それが制限されぬとは……)

そう。
度を越した強い感情はオートマンには不要。
その設計思想を体現する情動トランキライズ機能。
今のP−3のような強い性欲は、この機能が強制的に中和し、
制御可能な領域にまで波形を減ずるはずだ。

それが、働いていない。
それゆえに、流された。

(No。今すべきは原因の追求ではない。IMを返信しなければ)

本機からのIMによって冷静さを取り戻しつつあるP−3は、
まずは現状の報告から手短に打鍵する。

================================================================================
P−03:度重なる皮膚感覚に動作不良を起こしている
P−03:対処法などあればご教示いzさd
================================================================================

(頂きた……くぅぅっ!?)

タイプが乱れたのは、ランスが再び蠢きだしたため。
ただ蠢いたのではない。
舌である。
ついにその舌を解禁したのである。

53戦慄のパンツバトル!〜P−3〜(11/11)(情報1/1) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:29:08
 
「だから好きにしているのだ。
 俺様が今イチバンやりたいことは、おまたイジイジだからな!
 いーんぐりもーーんぐりーーー」

P−3が一時的にも冷静さを取り戻せたのは、
ランスが責めの手を休めていたからに過ぎない。
その責めが以前よりも巧みに卑猥になったならば。

「はきゅぅぅん♪」

P−3はもう、翻弄されるしかないのである。
陥落するしかないのである。

(私っ…… お○んこイキたいっっっ!!)

本機からの至上命令も忘れ。
オートマンのプライドも置き去りにして。
P−3の意識とメモリの全てが、快楽に染まった。

            ↓

 
(Cルート)

【現在位置:西の小屋内】

【レプリカ智機(P−3)】
【スタンス:快楽を貪る】
【所持品:?】
【備考:快楽により制御不能】

54戦慄のパンツバトル!〜ランス〜(1/9) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:29:40
>>235
(ルートC:2日目 18:50 D−6 西の森外れ・小屋3)

本気になったランスの絶技は、口で言うだけのことはあった。

撫でた。
揉んだ。
擽った。
掴んだ。
転がした。
摘んだ。
押し込んだ。
引っ張った。

怒涛の如く責めたと思いきや、細波の如く繊細に慰める。
変幻自在。千変万化。

「じっ…… じゆ、ううっ♪ はぁはぁ、じっ、ゆぅぅうっ!
 をおおっ、あっ! あっあっあーーー、与え、てっ、てぇぇ……
 ひぃふう、ひいふぅ…… 欲しい、欲しいのぉぉぉぉっ!!」

ランスには、判っていた。
最初に智機の乳首を探り当てたときから、確信していた。

(むふふ…… このロボ娘ちゃん、淫乱の素質があるぞ!)

しかも恐ろしいことに。
ランスはまだ胸しか愛撫していないのだ。
指でしか愛撫していないのだ。

55戦慄のパンツバトル!〜ランス〜(2/9) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:30:33
 
「がはははは! どうだ智機ちゃん、俺様のゴールドフィンガーは?」
 
ランスが伸ばした手は智機の白衣と制服をたくし上げ、
直に彼女の胸へと伸びている。
P−3はランスの問いに答えを返しはしなかった。
しかし、体温が、表情が、吐息が、跳ねる体が、
その指使いは絶品であると返答していた。

ランスは己の猛る一物におあずけを食らわせてまで女体いじりに専念している。
ひたすら智機を感じさせ、その反応を楽しむために。
そして、もう一つの目的のために。

(このツンツン澄まして俺様の魅力をイマイチ理解しない紗霧ちゃんに
 冴え渡るエロテクを見せ付けて、いやらしい気分にしてやるのだ!!)

基本鉄面皮で、稀に空恐ろしい歪んだ笑顔。
それだけの表情しか見せない月夜御名紗霧のエッチな顔が見てみたい。
あわよくば紗霧にもエッチなアレをしてみたい。
いかにもランスらしい助平根性が、彼を執拗な愛撫へと駆り立てている。

しかし、紗霧のガードは固かった。
時折ランスは紗霧をチラ見しているのだが、彼女は常に無関心な顔をしており、
目が合おうものなら早く終われとせっつかれてばかりであった。
 
(紗霧ちゃんは、まだはぁはぁしてないのかな〜?)

何度目になるのか、ランスはまたしても目線を紗霧へと送る。
彼女が浮かべていたのは不満げな表情であった。
いつバットを持ち出してもおかしくない、不穏な空気をその身に纏っていた。

56戦慄のパンツバトル!〜ランス〜(3/9) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:31:18
 
にも関わらず、ランスは紗霧を恐れなかった。
決してバットを振るわぬであろうと楽観していた。
ランスは何度もこのような場を経験しているが故に、敏感に察知している。
イケるのか、イケぬのか。
見逃されるのか、されぬのか。

そのランスの察知力を以ってしての現状分析は。
  ―――明らかにイケている。
  ―――ゾーンに突入している。
ならば躊躇う必要はなく、手を緩める必要もない。
結果は、あとからついてくる。

「智機ちゃんはカワイイな!」
「戯言を…… 私が可愛いはずなんて、ない……」

社交辞令ではない。方便でも甘言でもない。
自分勝手で他者を省みない男ではあるが、
故にこそ、行為中の嘘や衒いは存在しない。
女性の魅力を褒めるときは、全力で本気で褒めている。

「そうでもないぞ? 俺様、感じやすい子は大好きだからな!」
「ウソ…… だっ!」

ゴトリ。

音を立てて剥離されたのは亡霊紳一が貞操帯と称した下腹部の保護パーツ。
同時に立ち上るは封印を説かれた女陰から濃厚に滲む淫臭。
それがランスの顔を愉快気に歪ませた。

57戦慄のパンツバトル!〜ランス〜(4/9) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:31:56
 
「ランス、いつまで乳揉みをしているつもりですか?
 もう十分堪能したでしょうに」
「うむ、紗霧ちゃんの言うとおりだ。
 智機ちゃんのおっぱい周辺には危ないものがなかったからな」

さも残念そうに、ランスは溜息をついた。
演技である。
続く言葉と行為への布石である。
それを言わせて、こう返したかったので、
ランスはこれまで胸しか弄っていなかったのである。

「ではそろそろ本命の隠し場所をチェックしよう!」
 
唖然とする紗霧を尻目に素早く卓の下に潜り込んだランスだが、
言葉とは裏腹に、智機の陰部に背を向けていた。
紗霧の腰周りを素早く観察していた。

(うーーん、流石は紗霧ちゃん。 ガードが固いぞ……)

紗霧の膝は閉じていた。
もじもじと膝をすり合わせる動きもなく、
太腿の血色も良くなかった。
発情の色はどこにも見られなかった。

(ふむ、この作戦では紗霧ちゃんはえっちい気分にならないのか……
 じゃあ仕方ない。
 じっくりとたっぷりとねっちょりと、智機ちゃんを弄繰り回すぞ!)


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