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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

32戦慄のパンツバトル!〜紗霧〜(2/11) ◆VnfocaQoW2:2010/07/10(土) 19:02:10
 
「じっ…… じゆ、ううっ♪ はぁはぁ、じっ、ゆぅぅうっ!
 をおおっ、あっ! あっあっあーーー、与え、てっ、てぇぇ……
 ひぃふう、ひいふぅ…… 欲しい、欲しいのぉぉぉぉっ!!」

自由を与えて欲しい。
言葉の体を為さぬ智機の言葉は、このような意図を伝えようとしていた。
紗霧はビクンビクンと震える彼女に三度聞き返し、ようやくそのことを理解する。

交渉の開始から十余分。万事がこの調子だ。
因みに紗霧が智機より得た情報は、下記六項目のみである。

 1.椎名智機とは主催者ではない。主催者の備品である
 2.備品ではあるが、意思を持っている
 3.備品ゆえに、主催者に牙を向かぬよう、制御がかかっている
 4.東の森の火災に主催者たちが巻き込まれたため、指揮系統が混乱している
 5.自分は、その混乱に乗じて上手く指揮の輪と監視の目から逃れることが出来た
 6.主催者の殲滅による3の制御からの脱却が、智機たちの望みである

それらは智機たちの立場説明に過ぎぬ。
紗霧はまだ一片の情報すら渡していない。
交渉は、まだ始まってもいないのだ。

「がはははは! どうだ智機ちゃん、俺様のゴールドフィンガーは?」

智機の背後にぴたりと張り付くランスが、
胸を揉む手を止めぬまま、智機に問うた。
言葉こそ智機に掛けられているものだったが、
目線はテーブルのこちらの紗霧に向いていた。


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