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半独り言スッドレ
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ハルヒ見たり、優秀な批評読んだり、
作者の「若い人にもっと現実と向き合って欲しい」という言葉を
読んでホウホウ…オレもがんばらなければ! などと一瞬思ったりするのだが…
根本のところで違和感を感じる。それは何故か。
1.「現実と自分の醜さ、若さゆえのおろかさ・痛さ」がない
自分は大学でるまでかなり痛かった。やっと人並みに近づいたと
思ったのは25くらい。
だいたいあんな敬語使う高校生なんていねーよ!
ところがアニメの主人公は何歳であろうと、本当にうろたえたり、
痛い発言/行動をすることはまずない。これは見てて楽しくない
とはいえ、年齢設定にかなり反する。
子どもがみたら「アニメのキャラってかっこいいな! 大人みてぇ!」
とは思っても同世代の子どもとして感情移入できることは少ないと思うんだ。
多少子どもっぽい行動をすることがあっても
すべて「未熟さ」という甘いオブラートでくるまれている気がする。
いずれすべてよくなる筈の未熟さなんだろうか、誰でも持っているのは
根っこの部分にある本質的な痛さ、なんじゃないだろうか。
(ただ、まじぽか の投げやりさ・他人の痛みに無関心でありつつ
突然勝手に感情移入してしまう辺りの子どもらしさは
良い線言ってたような気もするんぬ)
2.まず自分の意志で身を投じること、の欠落
ハルヒとキョンの物語は、巻き込まれ型で勝手に始まる。
彼らは勇気を振り絞って新しい一歩を踏み出したわけではない。
(ハルヒがキョンを連れ出した行動は一見それに近いが、
それだって奇行癖という枠組みの中の惰性だ。
キョンがハルヒに声かけたのも、下心あっての冗談的行動であって
葛藤までしていない。 振られてもショックではなかった筈だ。
)
他の団員にいたっては、勝手に連れてこられて
断ることができなかっただけ、【禁則事項】な理由で
律儀に参加している。 つまりただの下心あるバイト。
3.環境・グループによる甘い隔離
そして、セカイ系?ライトノベル?の常として、人生・社会の
嫌な面は出てこない。 必要な登場人物は勝手に集まり、
誰もやめると言わず、グループの存続をおびやかすような
新たな脅威も存在せず、仲良しグループは半永久的に続くことが
保障されている。 (やめるなんて言ったら熱血主人公に
勝手な理屈で罵倒され、洗脳され/口げんか負けするわな)
(余談だけど、こういう小説読む/書く人たちは、
高校以上の部活の仮入部したことないんじゃないかと思う。
あれは任意参加なので、どれだけ歓迎しても、せっかく
大事な仲間ができたたと思っても、ある日ふと来なくなってしまうのだ。
呼び戻そうと努力しても「あまり面白くなかった/興味もてなかった/
金かかりすぎるので出せない」と言われたら終わり。
それ以上は脅迫になってしまう。
目的のあいまいな集団とはそれほど維持が難しいもの。
それがなりたたいのは地元の公立学校で一緒に帰る仲良し友達だけ。
これはかなり特殊な条件で、人がまともに考えられるようになる思春期には
大抵なくなってしまうものだ。)
つまり、読者も登場人物も隔離された無菌室で
劇を演じているのだ。
4.結論
つまりなんだ・・・ハルヒブームに乗って学ぶところは
多々有ったけれど、おそらくその経験は活かす機会がないと思うんだよね。
「よし色々学んだ!こういう場面になったらこう行動するぞ!」と思った人、
また「こういう集団に入って俺もこんな生活送るぞ!」と思った人達は
そういう場面に会うことなく年老いていくんじゃないだろうか。
そんな集団・そんな場面は(ハルヒの言うように)待ってても来ないものだから。
世のなか、最初の一歩を踏み出す事が大変なんだ。で、それができず
惰性に流された結果で人生終える人が大半だと思う。(オレ含め)。
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